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Re: 【募集人数(あと一人)】紺碧の海淵で目を伏せて【指名制】 ( No.83 )
日時: 2021/03/21 14:23
名前: 紫月 ◆8OwaNc1pCE (ID: w1UoqX1L)

>>82/心ちゃん!!
(/うわあああい!! 心が通じ合ったっっ、幸せ―!() 楽しい楽しい!!)


【透子/洞窟】

 「とうこさん、ですか」

ええ、と優し気に相槌を打った透子は内心では何か思うことなんてないのかしら、わたくしが本当に怪しいとでも言うの? 全く、最近の人間ってば気持ちを慮ることのないのねと理不尽な怒りを抱いていた。それは燃え上がってはおらず、薄っすらとした、時が経てばなくなるものだった。

 「碧い波、と書きます。碧波で構いません」

碧い波、人間の文字は見様見真似に書かれた書物で覚えた。自分の名前の透子は、確か、こうかくはずと透子も碧波と同じように空中に漢字を書くようなジェスチャーをして「わたくしはええと、透明の子、そう書くはずよ」と言って微笑み。

 「……僕は、人魚って綺麗で良いと思いますが。……僕からすれば、あなたが怪しいのは事実です。でも、透子さんからすれば僕の方がよっぽど怪しいのではありませんか? 〈水光〉でしたっけ、ここでヒトの存在がどういうものかは知りませんけど」

人魚って綺麗で良いと思う、その何気ない言葉に透子はふふんと鼻が高くなっていた。そう、自分は綺麗なのと言うように胸を張ろうとした瞬間に、その高くなった鼻はぽっきりと無惨に折られてしまい。
 先程の消えたはずの小さな怒りは沸々と燃え上がって来て透子は強張った笑みを浮かべながら自分は貴方からすれば怪しいのではと言う問いに対し「ええ、人間は怪しいです」とはっきりきっぱりと告げる。

 「此処での貴方さまたちの存在は外敵、排除すべき者でございます、海を汚し我々人魚を裏切った者、そういう人間と仲良く話しているのもいけないことでございましょうね」と我関せずの表情で。