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(/以心伝心……ですね……！)
>>83 【碧波／洞窟】
　
　透子が自分のように空中に文字を描くのを見つめつつ、「なるほど」と相槌を打って。彼女が自分の発言でいちいち表情を変えるのがおかしくて、にこりと微笑む。が、どこか誇らしげだった彼女の表情が、いきなり無理をしたような笑みに首を傾げて。「人間は怪しい」と断じられると、疑問と驚きに目を細めて透子の言葉に耳を傾ける。
　
「此処での貴方さまたちの存在は外敵、排除すべき者でございます、海を汚し我々人魚を裏切った者、そういう人間と仲良く話しているのもいけないことでございましょうね」

「……え、僕もしかして殺されるんですか？　迷い込んだだけなんですが……うーん……」
　
　手を顎にあてて考え込むポーズをとりつつそう言って。
　
「僕と関わってもし透子さんに迷惑がかかるのならば、僕はここを離れます。何となく探検して、何となく死ぬまでです。……ああでも、そう思うと勿体ないな。こんなに楽しそうな世界で、透子さんのようなきれいで優しい人魚にも会えたのに」
　
　本心から惜しそうに言って薄く笑い、その場から一歩後ずさって