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>>23／心さん
いえいえ大丈夫ですよ！！　実鈴ちゃんめちゃくちゃ可愛いですね……！
こちらこそ恋愛ルートっぽくなってしまった……申し訳ない汗
＿＿
　
　ふわりと実鈴が頬を染めていたことに気が付かないのは隆良の悪い所なのか良い所なのかはっきりとしないものの隆良は満足したように頷き。
　
　自分の笑顔につられるようにくしゃっと笑みを浮かべてくれた実鈴を見て、「良かった……笑ってくれた」と溢していた。彼女が笑顔になってくれて嬉し気に見つめていた。

　差し伸べた手にそっと重ねられた手を見つめ我知らず口元が綻んでいたこと、沸騰間近のやかんのように心がコトコトと揺れていたことに気が付かない隆良も流石に実鈴の酷く慌てた様子に驚いていた。

　「え、えと……よろしくお願いします。……えっあ、そういう意味とかじゃなくて、その純粋に……ほんとに恋とかそう言うんじゃなくて……！」
余計なことまで口走る実鈴につられて隆良もやっと頭から湯気が漏れ出すような感覚を感じ取り、かあ！！　っと真っ赤に頬を染まらせてしまった。
　変な汗を掻き込み上がってくる緊張と焦燥を呑み込み、ドドドっとやけに五月蠅く鳴る胸を深呼吸やなんやらで抑えることもせず、隆良は口元に手を添えて同じように「あ、えっと……ッ！」と訳の分からない事を言っており。
　
　耐えきれずくたぁっと顔を俯かせ。