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- Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制/募集開始] ( No.30 )
- 日時: 2021/01/04 17:36
- 名前: ヨモツカミ (ID: /XK1VBbn)
>>27心ちゃん
(もちろん時間があるとき、返信したいときに返してくれれば私も同じように返したいときに返すから。気にしないでいいよ)
音羽の声に、はっとして顔を上げる。やばい、なんか下げぽよな発言をしてしまったのかもしれない。
彼女の自嘲するような、歪んだ笑み。それを見た瞬間に、そぷらはなんとなく気づいてしまった。
──ああ、この人。自分のこと嫌いなんだ。
「えと……駄目だって思うから駄目なんじゃね? そーゆーマイナスしこーってゆーの? 良くないって! ほら、今さっき、音羽なりにウチの気持ち考えてなんか言おうとしてくれたりさ? ウチのこと傷付けないようにって、してくれたんだし。音羽は良いやつだよ!」
身振り手振りで伝えて、笑いかける。
その苦痛を知っている。だから、せめてもの慰めになれ、と言葉を送った。それで傷が癒えるわけでもないことはわかっていたが、応急処置程度に……なってくれたなら、嬉しい。
でも、見ず知らずの人間にかけられた言葉なんて、尚更虚しく響くかもしれない。なにも知りもしないくせに、とか。他人のあなたに何がわかるというの、と。だから今のそぷらの行動は、疎ましく思われるかもしれない。そういう気持ちを知っているくせに、それでもそぷらは音羽の心に寄り添いたいと思ってしまった。
だって。
彼女のことは何も知らないけれど。“それ”がどれだけの痛みを持って心を蝕み続けるものなのか。凍てついた棘が、心臓を貫くような感覚を。よく知っているから。
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