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Re: 【指名制】夕霧が朧気に成った一瞬(募集中 0/5) ( No.13 )
日時: 2021/01/11 13:49
名前: R-eh (ID: CWUfn4LZ)

(名前)神宮じんぐう 陽露ひろ
(性別)男
(年齢)19
(種族)人間

(死因)父親のが原因で
(性格)人の視線が異常なほど怖い。
   心配性で、自分の考えに自信を持てない。
   空回りして失敗することが多い。
   気弱な自分をやめたいがために、何も気にしていないように見せかけた言動や行動をとる。

(容姿)黒髪黒目の一般的な日系人の色素。
   外ハネミディアムの髪を後ろで雑に括っている。
   目尻が上に跳ねていて、若干吊り目。
   首に包帯を巻いている。
   骨格が細い。
   白い半袖シャツにハイウエストのズボンとローファーを履いてる。

(指名/年齢)羽奈/21
(今後)強いて言うなら、友達以上恋人未満のような曖昧な関係がいいです。

(備考)笑顔が下手。
   極度の方向音痴。
   料理が壊滅的にできないパン派。

(開始文) ーすみません思ってたより長くなりすぎました...ちゃんと最後には出会いを入れてます...ー

熱い、熱い、苦しい。

言葉に言い表せ無いような熱さが、体を包んでいる。
身を燃やす熱さは、凍てつくような寒さを錯覚してしまう。

左手で喉を掻きむしりながら、体が酸素を求め右手を伸ばす。
嗚咽にしかならなかった助けが口から漏れー...

ーーー

「...っ!」
はっと目を覚まし、微睡みに囚われていた意識が現実に引き戻される。
ぐったりとした体をゆっくり起こして、ああ夢だったたのかと納得し溜め息を吐いた。
薄暗い部屋に漏れる外の光と、外から聞こえる子供たちの声に妙な寂しさを感じる。

久しぶりに晴れたというのに、夢のせいで気分は最悪。
くそ、と悪態をつきながら顔を上げれば、時計の針は9を指しており本日2度目の溜め息を吐いた。
災難と言うほどではないが、夢見が悪い時はどんなことも災難に見えるのである。

怠い体を無理矢理ベッドから引き離し、キッチンへと向かう。
微妙な時間ではあるが、なにせ腹が減る。
何か残ってたっけ...と冷蔵庫を開ければ、

「なるほど...どおりで何が残ってたか覚えていないわけだ。」
思わず納得したように呟く彼の目線の先には、空っぽの冷蔵庫の中身があった。
納得している場合じゃないだろ、と本日3度目の溜め息を吐いた。
が、溜め息を吐いても腹は膨れない。
むしろ余計にすきそうなため、パッと顔を上げ外出の準備をする。

たかが買い物、とは思うかもしれないがこれが結構大変。
なにせ、田舎の小さな村には十分な買い物をする店はなく、遠くの街まで降りなければならない。
それなら街に引っ越せば良いのだが、人が多すぎる場所は彼には少しばかり苦痛であった。

村に店ができてくれれば苦労しないんだけど、なんて考えながらボーっと歩いて一時間。
やっと街の商店街に行きつき、今日も賑やかだな...と感想をこぼす。
人が多いのは苦手だが、こればかりはしょうがないと腹を括り、店にて野菜などの食料や日用品を揃える。
主食のパンも買いに行かなくては、と行きつけのパン屋に目を向けると、

「うわ...」
まさかの定休日であった。
一難去ってはまた一難とはまさにこのことであろう、と本日4度目のーもはや数えるのも億劫になってきたー溜め息を吐いた。
小さな災難もここまで重なれば腹が立つと言うものである。
しかも、定休日の理由が結婚記念日とはこれいかに。
夫婦円満そうで何よりだよ、と皮肉をこぼしそうになったが八つ当たりはダメだと頭を振って正気に戻る。

定休日なのは分かったけれど、買い物はどうしようかと頭を悩ませながら踵を返す。
他の店に行けばいいのだができるだけ奥に進みたくなくて、此処以外に行ったことがないのだ。
しかも極度の方向音痴のため、こんな人混みに何も考えず突っ込めばどうなるか分かったものではない。

...最終手段は誰かに声を掛けることだが、勇気の出せない豆腐メンタルには難易度が高すぎる。
だとしても教えてもらわなければ、まともに食事ができない。
ならばせめて、声を掛けても大丈夫そうな人にー...

何度か深く呼吸をし意を決して近くの女性に声をかけた。
「突然悪、じゃなくて...すみません!商店街のお店、教えてもらえな...くれませんか」