オリジナルなりきり掲示板
- Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.58 )
- 日時: 2021/01/28 00:11
- 名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)
>>56続き
(/どれくらい進んでいいのか分からなかったので、この辺で……! なにか都合が悪いことがあったら言っていただければとおもいます、よろしくお願いします!)
ここでの暮らしも悪いものではないと、ヒワ自身は思っている。
メイド服を着ることも別に苦ではなかったし、何よりも兄と共に行動できることが嬉しかった。良い子にしていれば何もされなかったし、それは売られていた頃よりも遥かに好待遇だということだ。
一日頑張ろ、と内心で決意を固めて、タイミングを見計らう。
「おはようございます、ご主人さま!」
まわりの使用人に合わせてそう挨拶をして、ちらりと自分の服を見下ろした。着いていたホコリを軽く払って、主の方へ視線をやる。彼が満足げに笑っているのを見て──目は合わせないように細心の注意を払いつつ──、大丈夫だと少し安心した。流石に目線を外した程度のことで怒るひとではないことは分かっていたけれど、少し怯えてしまうのも否めない。
「みんな、おはよう。さて、今日も一日業務に励みなさい。エミーはこっちにおいで」
とカラバッサが言うと、エミーが彼の方へ近付いていく。そのまま様子を見守っていれば、使用人仲間のひとりが車椅子を押してやってくるのが見えた。
そこに座らせられている少女は、何らかの薬が効いているのかどこか目の焦点が合っていなかった。カラバッサ曰く、彼女は特殊なバーコードらしい。ならば薬を打っているのは妥当だ、と一人で頷く。そのままそうしていると、兄のカナリアが彼女の世話をすることに決まったようだった。これもまた妥当な事だと思い黙っていると、どうやら自分は取り残されそうなのである。
お兄ちゃんと一緒に行きたい、という意思を込めて上目遣いでカラバッサを見上げれば、許諾を得られたことに嬉しくなり笑みを浮かべる。
エミーの部屋の方へ歩き出しながらもカナリアの背を視界に入れれば、そちらへ走り出しそうになるのをぐっとこらえた。追いかけてきている存在がいることを知らせたいのか、足音を若干響かせるようにして。
先程の桜色の髪を思い出して、お人形さんはどんなバーコードなんだろう、と考える。
「まあ別に、お兄ちゃんと一緒ならなんでもいいや」
小さくそう呟いて、カナリアの隣へ追い付けば、にこりと彼に笑いかける。そのまま前を行くエミーへ目を移し、
「ね、この子と何するの?」
と尋ねれば
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