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Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.68 )
日時: 2021/02/20 00:25
名前: ヨモツカミ (ID: 5ySyUGFj)

(私も遅くなっちゃってごめんなさい。まあ、好きなペースでやっていきましょ)

>>66 黒さん 続き

「殺さないでくれって? 命乞いなんてよく出来たものだよ……。殺される恐れ……いや確信がある者にずかずかと歩み寄ってきてさあ。悩みなんて無いのが悩み位だね。幸い、俺はバーコードなのにヒトと協調出来たんだから」

 ヒオウギの顔から表情が消える。命乞い。バーコード。ほぼヒオウギの策略など悟られているようだ。殺人鬼にズカズカ寄っていく行動が、不自然過ぎたらしい。
 バクバクと、心臓が跳ねた。けれど、アキは斧を床に置いた。殺しに来ない。どうして。

「ヒオウギの力量次第じゃないの? 俺が正気になるには」

 そうやって、アキは笑ってる。彼の中の人間の部分が、ヒオウギに助けを求めている。そうだ。必ず救い出さなければ。
 ヒオウギはアキに飛びかかった。右腕を掴んで、頸動脈を押さえつけることができれば。それより先に、飛びかかられたことで、受け身も取れずに頭部を強打してくれれば。
 今のアキの状態というのは、強い衝撃を受けるとか、時間経過で元に戻せるものだ。馬鹿力のアキ相手では反撃されてしまうだろうか。彼の言うとおり、ヒオウギの力量次第──もう、一か八かだった。