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>>65>>63続き
(／めちゃめちゃ空いちゃってすみません！)

　自分の問いに、彼女はどこか困惑したように桜色の人形を見た。自分もそれに合わせて視線をそちらへ動かして、頬にエミーの指が沈むのを見つめる。やはり特殊なバーコードで危険が伴う存在には見えなかった。友達になりたい、という彼女の願いは、これなら確かに叶うかもしれないと思う。けれど、この状態ではきっと話すこともままならないのではないだろうか、と考えて。
　それでも横から口を出すことはせず、黙って兄の髪が揺れるのを眺めながらついていった。
　
　エミーが部屋のドアを開けてくれたが、流石に使用人たる自分から入る訳にはいかないと思ってドアノブの方へ回り込む。
　
「おじょーさま、お先にどうぞ」

　どこか大人ぶるような語調でそう言いつつ、手で室内の方を指し示して。車椅子を押す兄が入りやすいよう、ドアを抑えたまま彼に笑いかけた。それはまるで自分を褒めてほしいと言っているかのようで、実際隠しきれない笑みが口元に浮かんでおり