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>>76/よもちゃん　

　薄っすらと差し込む光が自分を起こす。ぎし、枕元に誰かが寄る音が聞こえる。
何故か知らないが寝たふりを通そうとし開きかけた瞳をすぱっと閉じる。

　頬に何かが触れる。びくっと強張りそうになるもその手つきは優しく、緊張は緩む。
くすりと微笑む息の音が耳元で響く。

「……馬鹿正直に、ずっと私達のそばで寝てたんだね。夜のうちに逃げちゃえばよかったのに」

その声で自分の頬に触れ微笑んでいた人物がエルファバなことに気付く。

　そんなこと、しないよ。君たちについていくことを決めたんだから。

そう声を出しそうになった口を閉じ、唇を軽く噛み。