オリジナルなりきり掲示板

Re: 徒桜バーコード【〆切り】 ( No.95 )
日時: 2021/07/25 20:38
名前: 日馬 (ID: SG60l.ki)

(/どうもこんにちは……来ます来ます言っといて結局来なかった私です。
 今回出てきた銃はかぼちゃおじさんに護身用にと貰った、子供でも使えるタイプでデザインがおしゃれな拳銃をイメージしてます。なんて名前とかは決まっていません。)
>>91>>92 ヨモさん心さん


判断を仰いだ結果帰ってきたのは『殺せ』という命令。
さすがの彼女も、これを見てお友達になろうとは思えなかったらしい。それに関しては同意だ。自分だって、こんなやつと仲良くなんて、ましてや部屋に置いておくなんてまっぴらごめんだ。

しかし、でも、アイツに命じられたのは――。
ポケットにある違和感の存在に、どうしても尻込みする。
そこにあるのは命令を破った後の事。いう事を聞かなかったとき、アイツが何をしてくるか……。

そう困っていた時、大切な弟の声が聞こえた。かすれていても、絶対に聞き逃さない声。

「ヒワ……」

目の前のモノに恐怖する弟の姿を見て、揺れ動いていた気持ちが固まった。
そうだ。確かにアイツには殺すな、生かせと命じられたけど、こんな状態の奴を無理やり生かしていて意味はあるのか? 一人で動くこともできない、ひたすらに『殺して』と願うようなやつを。
それに……

――コイツは、居るだけで弟を恐怖させる存在だ。

あぁ、何を迷っていたんだろう。
弟を、ヒワを守るため。その為なら、ボクは。

「わかったよ」

そう、呟くように言って、ゆっくりと懐から、拳銃を取り出す。
護身用にと渡されたものの、日常生活ではほとんど使う事のないそれは妙に重たい。かすかに震える手を抑えながら、安全装置を外す。
普段は冷静であれと押さえつけていたものが崩れ、息が乱れ、心臓が大きく波立っていく。
二人の気配を背に感じながら、カナリアは一つ大きく息を吸い込むと、ソレに照準を合わし、意を決して引き金に添えた指に力を加えて。