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「無駄に権力を欲しがる馬鹿に､金金とうるさい豚｡果てには言葉もろくに話せぬ能無し女！ああ何故俺の周りには馬鹿ばかり集まるんだ！？」
『イワンの馬鹿』 イワン
表では善人ぶるが本性は他人を貶める事を楽しむ性悪｡王女を助けて結婚したのも自分が王になる為に利用しただけ
かつて自分が口車に乗せ退けた小悪魔達の親分である大悪魔を呼び寄せ国民を誑かさせて貶めようとするも､馬鹿正直な国民達は騙される所か逆に大悪魔の心をへし折ってしまう
その姿に嫌気がさした彼は､兄の一人から奪い返した『 一振りすれば兵隊がいくらでも出る魔法の穂』を使って自ら国を滅ぼし､利用価値の消えた妻を置き去りにし自らはイストワールへと逃げ延びた



「貴女も私の演奏に『正当な評価』を与えてくださるのですね！？ならば此処に居てください！永遠に！」
『ハーメルンの笛吹き男 』リヒャルト
笛の名手であり､自分自身も実力に自信を持っているが､やや自意識過剰な所もある
とある町の町長から演奏を依頼されたが『お前の演奏には一銭の価値も無い』とゴネられ約束の報酬すら与えられず街を追い出されてしまう
物語通り町中の子供を一人残さず自分の笛の音と共に連れ出してしまうが､気がつけば山の洞窟ではなくイストワールの外れにたどり着き､連れ出した筈の子供たちは誰一人自分の傍に居なかった
街の子供を連れ出した理由は『私の演奏に正当な評価を与えてくれたから』との事


「僕は幸せだよ｡だって､みんなを助ける事が出来たから」
『しあわせな王子』エドワード
金色のふわふわとした髪に青い瞳の幼い少年
穏やかでのんびりとした雰囲気の慈悲深く優しい少年だが､泣き虫で少し夢見がちな面も
動物に好かれる体質故か森を歩けばいつの間にか動物に囲まれている
普段から一緒にいるツバメは唯一無二の親友で良く彼の肩や指に止まり仲良く話している姿も目撃されているのだとか
金箔が剥がれ､宝石は抜け落ち､見窄らしい姿となったとある王子の像だったが幸運にも生前の姿のままイストワールに流れ着いた