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>>35
リヒャルト「あの言葉はそう｡思い出し口にするのもおぞましい！」
彼女の手を引き歩けばいつの間にか､活気溢れる商店街に着く
腕に籠を提げ林檎を手に取る淑女の黒髪はまるで黒檀の窓枠の木｡ベンチに座り居眠りをするあちらの淑女はひとつの芸術品にも見える
今にも素晴らしい旋律が生まれそうだ！叶うのならば頭に浮かんだこの音をを今すぐにでも書き留めたい｡しかし私は今､迷いし客人を導いているのだ！この手を離すことは許されていない

リヒャルト「此処はイストワールの顔とも言える『商店街』｡大概の物はここで揃います」