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>>10

◆京莉

「(──、なんだ、此処は)」

気付けば此処にいた、というべきか。どうやらいかにもお金持ちが住んでいそうな建物の中のようだが、なぜ此処に自分がいるのかは分からない。……そもそも結国ではなさそうな場所なものだけど、一体どうして僕は此処に。そう思いつつ、周囲を見渡す。ロビーっぽい内装に、謎の大きな瓶ぐらいしか情報が無い。ますます意味が分からない。

「……誰も、いないのか」

ここが何処なのか分からなければ、帰り道も分からない。困ったな、と思いつつも無表情のままぽつりとそう呟けば、瓶──サブビリーの周りをうろちょろと歩き始め


ー
(/レターの方の絡み文出しておきます。何故かホラーチックになってしまいました、本当に何故だ……)

◆レター

「……もう、何処に行ってしまったのかしら」

そう呟きつつ、廊下を歩くレターの右腕は無くなっており。というのも、少し前に転んでしまった拍子に右腕がぽろんと外れてしまったからである。おそらくは打ち所が悪かったのだろうと、腕が外れたにも関わらず冷静に判断を下しつつ、その腕を見つけるべく廊下を歩き回っていたのだ。
そう遠くに腕は転がっていないはずなのだけど、どうしてか見つからない。かれこれ数分は探している筈なのだが。腕が見つからないことにそんな困惑をいい加減に覚えつつ、廊下を捜索し続けて