二人の人間が路地でこそこそと何やら話している。 ───おやおや、奴は動き出しましたか……もう少し時間を稼ぎたかったのですが……どうしましょうか。もう一人に意見を求める、一人。どうやら彼がボスのようだ。 ──────ふん、まあいい。パンドラの箱に入っているのが人を呪い狂わす悪魔か、神からの祝福か、試してみよう。 “ 悪夢かどうか決めるのはおまえ次第だ。 ”聞き耳を立てて居た人影をその瞳に捉え、もう一人は言った。居てもたっても居られず人影は逃げ出した。
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