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Re: 俺と捩れたリズムでラップバトルするアイドル目指そうぜ! ( No.17 )
日時: 2021/02/10 21:01
名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)

(/こんな感じかな。足りないところがあったら書き足すので教えていただきたいです……)

>>9

 車のブレーキ音が耳を貫くように響く。それに続いて聞こえたのは誰かの悲鳴か。それに意識を奪われていた次の刹那、強い衝撃が身体を襲った。頭が一瞬真っ白になって、それを埋めるように滑り込んできたのはよく知る柔軟剤の匂い。伸びてきた手は、視界を過ぎったようだった。
 ──!……ず……しず!
 誰かが呼んでいる。そんなに呼ばなくたって、今起きるから……。

***
 
 今朝、そんな夢を見た。身体は痛まないけれど、胸の内に不思議な感覚が残っている。誰かが名前を呼んでいなかったか。それくらいしか、思い出せることはなかった。目を擦って、ちらりと時計へ目をやる。八時半過ぎ。平日であれば遅刻確定であるが、幸い今日は休日である。
 とりあえず眠気を覚まそうと顔を洗い、自分以外ひとのいないリビングでテレビをつける。両親は仕事場に詰めているのだろう、数日帰ってきていなかった。朝のニュース番組はもう終わってしまったか。
 漫然とテレビを垂れ流しながら朝食を食べていれば、そのうち夢のことなどどうでも良くなった。今日はそれ以上に楽しみなことがあったからだ。夜露と猫カフェに行く約束をしていたのである。約束に間に合うよう、あらかじめ家を出ると決めておいた時刻まで準備をしつつだらだらと過ごす。
 
 定刻通りに家を出られたことに若干の満足を覚えながら、猫カフェへの道を歩いた。途中で、腕時計をつけてくるのを忘れてしまったことに気付く。時間などスマホで分かるから別に構わないが、と思いつつスマホを取り出し、電源を入れる。
 と、夜露からのlineが来ていることに気づいた。
 
「つゆ、早いな……」
 
 ふわ、と心が軽くなった。急いでこなくていい、という文面と、彼にはやく会いたいという気持ちで刹那葛藤する。だが、彼がもうそこにいるのなら自分は急いで行くべきだ。そう思って、歩みを早める。
 その内見えてきた通り、そこに目的地はあるはずだ。半ば走るように角を曲がって、猫カフェの前へ向かって