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>>57 シャードさん（ただいまです、これからもよろしく）

「アリスは大切な客人だ。妾が盛大にもてなそう。この城はどこでも自由に立ち寄って良いし、是非楽しんでおくれ。退屈なら妾がクロケーもチェスもポーカーも教えよう！　ゲームに飽きたなら楽しいティーパーティーを開こう。そなたの好きなように過ごしておくれ」

　彼女は自らをハートの女王と名乗り、一通りそのようなことを述べて、「エリーゼ、アリスを一番良い客室に案内しなさい」と命令した。



>>58心ちゃん（復活祭は笑う。でもなんかいいね）

　雫斗がわかりやすくはしゃいでいる。店内の至るところにいる猫達。入り口のカウンター、ソファの上、キャットタワーや机の上と下。みゃあみゃあと鳴いて遊び回る子猫も、そっちのけで寝る成猫も、みんな可愛らしい。これではしゃがない人がいるか。

「つゆ!!　つゆはどの種類の猫が好き？」

　そう話しかけられて、店内を見回した。すぐに目についたのは、入り口の脇でこちらを観察するように見つめる、青いまんまるの瞳。頭が逆さのVマークのようにグレーの毛で覆われていて、尻尾の先も同じ色をしている。全体的に白くふわふわした、ぬいぐるみのような長毛種の猫。ラグドールという品種の猫だ。

「種類とかはよく知らないけど、あの子凄いかわいいね。抱きしめたい」

　そのべろべろにきゃわわなラグドールを指差した。