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>>69シャードさん

「トランプはトランプじゃ。トランプの国に君臨する我、ハートの女王の陛下共は皆トランプじゃろうて。この城で働くトランプの一人になってみぬか、ということよ。拒否権など無いとは思うが──どうしたい、アリス？」

　女王の横暴な言い様に、ちょっと苦笑して、エリーゼが付け足した。

「先輩トランプとして、アタシが手取り足取り教えてあげるから不安がらなくていいわよ、アリス」


>>70つきさん
（大丈夫です、そんなノリでよろしくお願いします）

「えぇ、顔なんか……って、奏羽なんかゲッソリしてない？」

　支度をバッチリ済ませて、身だしなみも完璧に整え、朝食のトーストをココアで流し込んだ辺りで、奏羽が起きてきていないことに気がついて声をかけたのだが、ちょっと遅かったかもしれない。
　もう高校生だし、普段寝坊することの無い彼を起こす必要は無いと思い込んでいた。まあでも、そういうときもあるのだろう。

「おけおけ、ちゃんと洗ってきな。走れば多分間に合うでしょ」

　そう笑いかけて、