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>>75シャードさん
「……帰って、ほしくない」

　俯きがちに、エリーゼはそう口にした。ほとんど聞き取れないような小声だった。
　一瞬見せた脆い表情を吹き飛ばすように、エリーゼは顔を上げ、アランの右手を両手で握った。

「帰れるかどうかなんて、どうでもいいでしょ。そんなこと気にならないくらい、この国は、帰りたいなんて思えないくらい、とびっきり楽しいことばかりだって、教えてあげるわ！」



>>76眠井さん
はじめまして。返信遅くなりました、ごめんなさい。
ラプンツェルのような素敵な御髪の少女だ……わたくしとわたしの使い分けなど、とても好きです。
ご要望ないんですか？　でも、サンボイで歌声と言ってるから人魚姫お好きなのかなって、百合が苦手でなければ、【泡沫の姫と呼ばないで】でよろしいでしょうか？
他のがいいとか、こういうシチュのやつやりたいとかあれば言ってください。


>>77つきさん

　奏羽に尋ねられたので、スマホを確認する。

「今、8時20分だねー」

　8時半には予鈴が鳴る。でも、大体8時35分までに席についていれば遅刻扱いにはされない。学校まで、走って10分、いや、15分くらいだろうか。
　……思ったよりやばい。いや、めっちゃ本気で走れば10分でいける。かもしれない。
　鈴里は内心焦りながらも、強張った笑顔で笑いかけ、