ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

>>78

「……ま？　七割方……いや、八割方くらい遅刻確定じゃね？　やばいじゃん」

一瞬にして体が固まる。本来ならば焦らなければいけない場面の筈だが、妙に心は落ち着いていた。……いや、もしかしたら頭が考えることをストップしてしまっているのかもしれない。しばらく無言を貫いていたが、ようやく反応を示して

「……えー……とりあえず走るしかないよね、これ」

元はと言えば寝坊した自分が悪いが、これはかなりやばい。仮に時間内に学校まで着いたとしても、先生に出席を取られる前に教室まで辿り着けなければ意味がない。全力で走るか、開き直って遅刻するか……。自転車も悪くないが、自転車の鍵を家に取りに戻らなければいけないだろう。とりあえず走っとくのが最善かもしれない、と思えば相手の方を見つつもそう言い