オリジナルなりきり掲示板

Re: たのしいいちいちができるよ ( No.84 )
日時: 2021/07/12 12:49
名前: 眠井 (ID: BgBE1Y9A)

>>82

夢をみた気がする。真っ赤な朝焼けと、誰かの歌声。
思い出すと胸が何故か痛くなってほっぺについた砂もそのままに海をみた。6時頃の太陽に、どこまでも凪いで綺麗な海。でもあの色素の薄い青はどこにも見つからない。
帰らなきゃいけないのにもう少しここにいたらもしかしたらふと会えるような、そんな淡い期待をしてしまう。
「……髪がぐちゃぐちゃなのです。仕方ないからもう少しいるです」
ふと、海水と砂で傷んだ髪に気付く。長時間帰らないという少しの疚しさを誤魔化すように宣言して。
2つ括りにしていた髪ゴムもいつの間にか切れてしまったようでもう片方も丁寧に外す。いつも通りに、いつかずっと……と心の中でお願いしながら髪をポッケの櫛で整える。ポロポロと髪についた砂が地面に零れていく。
しかしそれも、しばらく経てばもう帰るしかなくなる。少し名残惜しさを感じながら帰ろうとして。