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>>95つきさん
（私もおじさんだと思ってたので大丈夫です！）

　そのサイズで手頃なやつは……といいながら、店主は特に変哲もないスニーカーを出してきた。

「本当なら買ってほしいところだけどね。まあ、これを履いてみて、良かったなと思ったら改めて買いに来ておくれ。少年！」

　そう言って店主は奏羽の足元に、靴を揃えて置いてくれた。

「ええ、すごい太っ腹。ありがとうおじさん」

　鈴里は自分の事のように嬉しそうにお礼を言う。

「頑張って走ればまだ間に合うかもしれないよ、行こう、奏羽！」

　いいながら、先に走り出して、