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- Re: 環夏無窮-かんかむきゅう-[〆] ( No.12 )
- 日時: 2021/03/28 15:50
- 名前: 心 ◆sjk4CWI3ws (ID: cl9811yw)
(/大変遅くなりました。只今より也開始と致します!)
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───ちりん、ちりんと鈴が鳴る。本殿の扉を開けて、外の世界へ一歩踏み出した。身体が作られていく感覚とともに、濃い潮の匂いがあたりに拡がる。神が顕現する時特有のものだ。人間からは黎弥がいきなり本殿前に現れたように見えることだろう。
日差しが眩しい、と思う。境内には三人の人間の気配。それ以外の人間は入れぬように。結界は上手くはたらいていることを、この静寂が証している。
「ああ……無事集まったようで何より」
わざと三人に聞こえるほどの大きさでそう言いながら、境内の中央へと歩を進める。歩く度に鈴が音を立てているから、この言葉が聞こえずとも自分の存在は示せただろう。
「オレの人選が、間違っていないといいのだけれど」
そう言いながらも、ふわりと右手を持ち上げる。本殿から正面の鳥居、そこから下は階段が続いているはずだ。そのとば口に立つ少女、それよりも手前にいる少年、そしてベンチに座っている青年。彼ら彼女らを見回して、胸に手を当てる。
「オレは黎弥。剣咲黎弥、と言う」
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