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Re: ──を、捕らうは雨檻と暮秋。【現代×異世界/交流】 ( No.28 )
日時: 2021/03/28 18:55
名前: 憑 ◆R1q13vozjY (ID: HZjgBtCK)

>>27

【鼎 / 町の西】

店主と少しのやりとりを交わした後、出来立てらしいあつあつの大判焼きを手渡される。大判焼からは、ほかほかと湯気のようなものが立ち上がっていた。粒餡のものと、カスタードと呼ばれるクリームが入ったものをそれぞれ一つずつ購入したは良いが、見たところ……二つとも見た目がほぼ同じだ。大判焼を包んでいる袋も、同じものであるだろうとうかがえる。これでは見分けがつかないな、と僅かに困った笑いを内心溢しつつ、店主に礼を告げれば屋台を離れて。

「(……どこに行ったのだろうか。見失った、なんてことはない筈だが……)」

大判焼二個を片手に持ちつつ再び唐傘を広げれば、先程の場所へと戻ってくる。しかしそこに相手がいないことに気付けば、どこに行ってしまわれたのだろうとその場でぐるりと周囲を見渡して


【鹿討芹夏 / 町の東】

どうやら納得してくれたみたいだな、と相手の様子を見つつもそう思い。

「…そういえばあなたは……あー、いや、先に名前聞いてもいい?」

何かを質問するかのような口振りでそう言葉を紡ぎかけるも、いちいち“あなた”とか“そちら”と呼ぶのは面倒だなと思考が過れば、ちらりと瞳だけ相手の方へと動かすようにして視線を寄せながらもそう問いかけてみせ。最後まで台詞を言い切れば、今度は傘の柄を脇に挟みつつ、手首に通していたレジ袋からエナドリ(ボトルタイプ)を取り出してはプシュッと音を立てながらもボトルを開けて。なんとなく喉が渇いたように感じたからだ。