オリジナルなりきり掲示板

Re: 【日常/募集中】悔いなく桜を雪化粧 ( No.25 )
日時: 2021/05/03 22:22
名前: 帆波 ◆XEPRRNT2M. (ID: X2iPJYSg)

>>22/神和さん

はじめまして、帆波と申します。
突然お声かけしてしまってすみません。もし良ければうちの八尋(>>14)で明空ちゃんが懐いている人に乗っかりたいな、と思うのですがいかがでしょうか……?
学年も部活も違う二人なのでまた何か別の接点を作れればいいな、と思っております。ご検討の程よろしくお願いいたします。

――

わ、出遅れてしまった……! 
同じところに全員いるのもな、と思ったのでちょっと離れたところでやらかしてみました。どなた様か絡んで下さると嬉しいです!

追記:季節設定がわからず現在と同じ春頃を想定して書いているのですが、支障があれば次レスから変更しますのでご指摘いただけると幸いです!


【 放課後/一階廊下→昇降口近くの掲示板前/八尋 】

 はっくしゅん。下校時刻も近く、人気のない廊下では小さなくしゃみの音もやけに大きく響いてしまって、八尋は思わず顔を顰めた。寒暖差の激しさから新学期が始まって間もなく重めの風邪を引き、今日数日ぶりに学校に復帰したのだが、まだ本調子ではないらしい。

「あー……、これは部活休んで正解やったなぁ」

 そう呟いた八尋の腕にはB4サイズの紙束が収まっている。校内掲示用のプリントが数種類、掲示板の数だけ刷られたそれは、帰り際偶然会ったあまり面識のない先生に「生徒会の子だよね? これ丁度今刷れたから、よろしく!」と押し付けられてしまったもので。さっさと帰って休めばよかったものを、友人から借りたノートを明日には返したいから、かといって家に帰ってからでは身を休める以外のことをできる気がしなかったから、図書室に篭って板書作業をしていたのが全ての運の尽きだ。

 とはいえ、頼まれたものを途中で放り出すわけにもいかず校内の掲示板を巡り巡って、最後の一箇所。昇降口近くにあり、唯一屋外に設置された掲示板だ。やっと帰れる、と安堵のため息をついた時、自分を風邪へと追い込んだのと同じ肌寒い春風が肌を撫でる。

「っくしゅ、――あッ、待っ、えぇ……」

 くしゃみをした拍子に手が緩み、するりと滑り落ちたプリント達は八尋が咄嗟に伸ばした手を笑うようにすり抜けて遠くでひらひらと舞っていた。