「……はぁ……」 いつか、来てくれるかな。鈴命倶楽部の子。 そんなことを思うなら、言ってしまえばいいんだよね。 でもダメだった。紅い方が、動いてしまった。「……お坊さん、少し行ってきます」「はい」 神社の階段を駆け下りて、隣の花屋で花を買い、また走る。 ついたのは墓地。 私が昔殺した人々は、自分で皆弔った。「……ごめんなさい」 墓の一つ一つ花を置いていく。「……ふぅ」
スポンサード リンク