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Re: 【指名制恋愛】逢魔が時さえ永遠に【募集中】 ( No.8 )
日時: 2021/07/11 21:15
名前: 伊吹 (ID: smoAuckL)

>>5
この村に来て何日経ったんだろう?否むしろ、僕が覚えていないだけで最初からこの村で暮らしていたのかとさえ思えてくる
けれど、僕は、れっきとした人間だ。水底に棲む神様でもなければ全身は血まみれでもない。普通の人間である筈なのだと自分に言い聞かせて歩く
何処か手掛かりらしきものはないのかと周囲を探れば見慣れない桔梗色のベレー帽が目に入る
ジャック「すみません。なにかお探しですか?」
声を掛けたのは、本能的に『この人ならなにか助けてくれるかもしれない』と感じたからなのかもしれない


>>6
私が愛する『子』達は脆い。だって、私が抱きしめたらすぐに血を吐き死んでしまうのだから
はあ。と溜息を吐けば、ずるずると引き摺る私の音に混ざって啜り泣く声が聞こえる
泣き声を辿れば幼い少年が蹲り泣いていた。耳をすませば両親を呼ぶ声も聞こえる
ヤヨイ「あらまあ。どうしたの?」
蛇によく似た異形の下半身は少年の周囲をとぐろを巻く様に囲んでいた


>>7
こうして水底で眠るのも興が冷めた。何ぞ愉快な事でも起きぬものかと戯れに近隣を泳ぐ魚を手に掴めば赤い靄となり指の間をすり抜け消えていく
実につまらぬと水面を見上げれば茶色い泥が僅かに広がるのとほぼ同時に大きな何かが沈むのが見えた
この水音。…何度も聞いた。間違える筈も無かろう
沈む影は白い服を着た長い髪の娘…この村には既に自分への信仰心を持ったものは居ない。自分への贄では無いのだろう
娘を抱え、浮上し、湖畔の土の上に寝かせれば草をかき分け歩く音が聞こえた
シラミズ「…祈り続けよ、人の子。さすれば我は来たろうぞ」
濡れた髪を撫で湖に戻れば、湖は既に平穏を取り戻していた