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世界観
化学が発展した世界
その発展した化学を悪用し､かつては禁忌の存在とされた『獣人』が人間の手により生み出された
しかし､『所詮は畜生の交ざり物』とあまりにも身勝手な理論により獣人は生まれながらに排斥されてしまう

獣人
獣の遺伝子を組み込まれ､人間の域を超えた身体能力を持つ存在
『人』の名を冠してはいるが､人間の奴隷の様な扱いをされる事が多い
人身売買も普通に行われており特に『鳥類』の遺伝子を持つ者や､他の獣人を圧倒する強さを持つ者､『愛玩用』の美しい容姿の者は高値で取引されるらしい
脱走したり捨てられた『野良』の獣人による強盗やスリ等の犯罪行為が多発している為『野良の獣人は危険な存在』というのが一般常識となっている

レジスタンス
『獣人にも権利を』のスローガンを掲げ国家転覆を企む人間による秘密組織
表向きは平和的なデモを行ったり街頭での演説等を行ってはいるが､秘密裏に武器を集めたり行き場を失った獣人の保護を行っている
しかし､『レジスタンス』の名を騙る獣人の犯罪や未だに根強い獣人軽視の風潮により社会的地位は獣人同様かなり低く､特に反獣人主義者からは『気狂いの集まり』と蔑まれている

反獣人主義者はんじゅうじんしゅぎしゃ
獣人軽視が過激さを増し､獣人を徹底的に排除すべきと声を上げる人間達の総称
見せしめのごとく残虐極まりない方法で獣人を殺す者も少なくはない

屍狼街しろうがい
主人の元から脱走した獣人や裏社会の住人といった脛に傷持つ者らが集まる街
元々は高級住宅街として開発が進められていたが､計画が頓挫し並の獣人すら寄り付かぬ程危険な犯罪の温床になった
建設途中のビルや廃屋が並ぶゴーストタウンと化しており『高級住宅街』の面影は無い

獣人対策課じゅうじんたいさくか
主人の手を離れ失踪した獣人や犯罪行為を行った獣人の捕縛や射殺､『レジスタンス』幹部の捜索等､獣人絡みの事件を担当する警察内の腕利きが集められた組織
エリート揃いではあるのだが､同時に組織内での冷遇の目が強い
上記の事情から拳銃の所持及び獣人に対する発砲が許可されている他､対象の確保よりも『対象の速やかなる鎮圧』が優先されている
担当する事件の関係上､反獣人主義者が大半を占めている｡又､警察の権威を傘に獣人への過度な暴力行為を強いたり無実の獣人をなぶり殺しにする者もいると言う噂がまことしやかに囁かれているが真偽は不明