ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

>>430
まずアンタも誰なのよ……そう言ってやりたくても恐怖で喉が凍り付いてしまったようで声が出てこない。流石の千秋もこのままでは殺されてしまうかもしれないと考え始めた。このままではいけないと震える体を押さえつけ、深呼吸をしてから目の前の人を力強く見る。

「っ私は千秋。この近くにあるという、とある御方のお屋敷に住み込みで働くために旅をしていた所、此処に迷いつきました。もしやここは名のある方の私有地でしたでしょうか。申し訳ございません。ここらの地形に疎く……どうかお目こぼしいただけませんか」

慣れない山道で足も痛いし日も暮れてきたし、怖いし。もう散々だ。帰りたい。
だけど自分が帰るわけにはいかない。残してきた家族の為に、生きて働かなくては。生きてきた中で一番真剣な思いで、相手に訴え

(/すみません、どうすればこの場を切り抜けられるか分からなくて……こういう感じで大丈夫なんでしょうか。こちらはどうすればいいですか？)