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>>43

アベルside

「へぇ〜迷子か……そりゃ大変だね」

突然話し掛けて来た人間を好奇の目で見、改めて遠くにいる迷い人を見つける直感を持つお嬢を尊敬した。大変だね、と言ったが大変そうには答えずにっと笑ってみせる。

「じゃあオイラの住む館に先ずは行こうか。オイラはアベル・ヴェルディ、よろしく」


>>44　ささっ、何でもカモン！

紅蓮side

「なら同胞だな！」

ハハハッ！と豪快に笑って雪菜の開けた襖を通り廊下に出る。

「数日間ではあるがここに居るのだからな、場所はちゃんと覚えた方が良いぞ」
「言っておきますがこの屋敷は複雑な形となっておりますのでお気をつけて」