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- case - 02 / Rapunzel - assista ( No.20 )
- 日時: 2022/02/20 21:06
- 名前: 浅葱 (ID: 7dCZkirZ)
>>18
ラプンツェルは、一人では移動ができない男だ。
というのも、彼の髪が長いからだ。それこそ、童話に出てくるノヂシャの名を持つ姫君のような、艶々と光る長い髪をだらりと垂らしている。その髪が床にはらりと散る様は大変美しいだろうが、彼は自身の髪が汚れる事を大変嫌うのだ。
だから、彼の移動の際には、必ず誰かがその髪を持つ必要がある。今日は妖精を模した姿に改造した美貌の少女に、さながらヴェールガールのように、長い髪を持たせて移動していた。
彼は実験室の中の一つ——あなたのいる部屋に入ると、あなたの横からするりと手を伸ばし、冷蔵庫の中から林檎を一つ取り出した。
「ヤァ、ミチェ。キミはそれを作るのに忙しいようなので、今日はこの子が髪を持ってくれるそうですよ。」
彼はあなたを横目でちらりと見て、挨拶もせずにそう話す。
手に取った林檎は妖精少女の唇を滑らせ、そのまま彼女に与えてしまう。ラプンツェル自身は食事を摂る気はないらしく、優雅にソファーに腰掛け、少女の子栗鼠のような歯が赤い皮にさくりと刺さる様を目を細めながら眺めるだけだ。
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