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case - 01 / Alma - prisoner ( No.34 )
日時: 2022/02/22 00:41
名前: 浅葱 (ID: 7dCZkirZ)

>>33

 アルマはあなたの反応にうっそりと笑い、看守についていく。
 看守に連れられて来たのは、医務室のような場所だった。ような、などというのは、そこが医務室にしては随分血に塗れているからだ。
 病院や学校の保健室を彷彿とさせる白い壁、床、天井。LEDライトの青白い光の真下には、手術台を囲む仕切りのカーテン。そのカーテンには、既に乾いて黒く変色した血がべったりとこびりついている。

「イヤ、アイツらも色々考えてるよ。中には幸運のチケットやら、幸せになれる葉っぱやらで、頭がトんじゃってる奴もいるけどさ。少なくとも、こうはなりたくないって思ってるだろうよ。そういうの、アルマはあんまり分かんないけどね。」

 アルマは戸惑い無くカーテンを引き、中に入る。カーテンが開くと、噎せ返るような血の匂いが鼻をつくだろう。中には布をかけられた手術台と、手術に使われたらしい器具がずらりと並ぶワゴンがある。
 アルマは事務的に手術台にかけられた布を剥ぎ、それを乱雑にその場に投げ捨てた。

 手術台には、死体がある。二目と見られぬ姿になったそれは、男のものか女のものかさえ分からない。

「アルマはこっちを袋詰めするから、キミはそのまま掃除してて。アルマ、ゲロとか内臓の中身とか掃除するの、好きくないンだ。で、キミのそれ、どっちがファーストネーム?」

 アルマはワゴンの下段にあるトングを片手に、パンを前にした時のようにカチカチと先端を鳴らして看守から袋を受け取った。そして、袋の中に既にバラバラよりも酷い状態の死体を詰めながら、あなたとの他愛もない会話を続行している。