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- case - 02 / Rapunzel - assista ( No.38 )
- 日時: 2022/02/22 19:31
- 名前: 浅葱 (ID: hjs3.iQ/)
>>36
「ああ、いい子。——そうだ。頭が覚めるように、紅茶を淹れましょうね。」
ラプンツェルは溶けて小さくなった砂糖を噛み砕き嚥下すると、ゆらりと立ち上がる。そして、アルコールランプや脚立、紅茶用のビーカーと茶漉しを用いて紅茶を煮出そうとしているようだ。
ぐらぐらと水面を揺らし、次第にぽこぽこと気泡を生み出し沸騰する湯に茶漉しをセットし、そこに茶葉を人匙入れる。
茶葉の色がじわりと湯の中でくゆると共に、部屋の中に鼻を抜けるような匂いが広がる。鼻の奥が冷たくなり、目の覚めるような匂いだ。少女はそれにうっとりと目を細めて顔を近づけるが、ラプンツェルはそれを片手で静止し、視線で彼女の行為を窘めている。
「抽出出来たら、そこに置いておきます。飲むなり捨てるなり、好きになさい。」
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