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>>39

「マ、ここに仕事が好きな奴なんていないからね。そりゃそうだ。」

　あなたの仕草を戯れと受け取ったのか、アルマは屈託のない笑顔を浮かべて親指を立てて下に向ける。

「成程ね。ネ、これが終わったら、今日の仕事はもう終わり？　アルマ、さっきので疲れたから、少し休みたいんだけど。」

　あなたの話に相槌を打ちながらも、アルマはその場でしゃがみ込んで看守に話しかけている。
　看守曰く、死者が少ないので、本日の労働はこれで終了らしい。アルマはそれを聞いて少年のように無邪気に喜び、膝に両膝をつき頬杖をついてあなたが掃除を終えるのを待っている。