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- case-02 / Rapunzel - assistant ( No.43 )
- 日時: 2022/02/22 20:43
- 名前: 浅葱 (ID: 3KWbYKzL)
>>41
完全に抽出が終わると、ラプンツェルは美しい橙紅色になった紅茶を顎で示す。妖精少女はそれに頷き、ラプンツェルの髪を椅子に乗せ、先程まで炙られていたビーカーを顔色一つ変えずに持つ。二つの小さなビーカーに紅茶を注がれたそれは、片方はあなたのもの。もう片方は、勿論ラプンツェルのものだ。
少女はラプンツェルが飲む紅茶だけを手に取り、ふうふうと息を吹きかけ、薄い湯気が立ち上るそれを冷ましている。それが程よく冷めた事を確認すると、ビーカーをラプンツェルに手渡し、再度、彼の絹のような長髪を持ち上げた。
ラプンツェルは紅茶を音を立てず、上品に少しずつ飲み込む。女性にも見える美しい顔立ちには似合わぬグロテスクな喉仏が、嚥下のたびに動く。
「あゝ、やはりこれだ。頭が冷えていって、霧が晴れるような心地だ。」
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