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>>20
凪side

「おやおや、一日中屋外で学生として頑張った僕らに何も無しとは……あの方も随分薄情ですねぇ」

彼の名に思わず心が跳ねるがバレないように困ったような笑みを浮かべる。彼女の声なら2階の部屋まで十分聞こえる筈だが返事を寄越さない、わざとか集中しているか寝ているか、のどれかであると考える。

「瀬屑さんのことです、部屋に籠ってネットサーフィンしてるか寝ているか、でしょうね」