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- レディーシンデレラと灰色の悪夢 -新スレッドー
- 日時: 2017/07/31 19:34
- 名前: ふぁいら (ID: zflF3NFd)
他の誰もが当たり前に持っている“それ”を、僕らが持たない理由とは何だろう。
*
濁るような灰色の空。どれだけ北風が吹き荒れても、天井を覆う厚い雲が消え去ることなどありはせず、その下には何処までも続く森が鬱蒼とした姿で広がっている。この場所に、木漏れ日が降り注がれた日を、彼はの絨毯が照らされた日を、生まれてこの方知りはしない。
木々たちの奥から聞こえてくるのは愛しき灰色が弾いているヴァイオリンの小夜曲だ。破廉恥なほどに悲哀のこもった弦の音は、僕の鼓膜から脳を通って、心までも腐らせそうに不愉快だった。まるで悲劇のヒロインのヒステリックな叫び声。嗚呼、煩わしい。そうだな、街の方から聞こえてくる子供達の楽しそうな燥ぎ声と同じくらいに、聞くだに憎たらしい心地になる。きっと連中の空は澄み渡るような空気を撒いて、何処までも晴れ渡っていることだろう。
鮮やかなことだ。その光のいたずらは、みすぼらしい僕たちには眩しすぎて目がくらむ。此処から手を伸ばしたって今更手にすることもできないのに、今日もわが町は美しく輝いている。呪われた僕らへの当て付けのように。
*
「 突然だけど、明日からこの家で人を雇うからな 」
昨日の夕餉の席、“家長代理”が唐突にそう言った。およそ14人からの共学の視線などまるで気にせず、スープをすすってローストビーフを咀嚼した。いつもの如くさも平然とした表情を崩さない。場の空気が固まっているのなんてお構いなしなその彼に、3拍置いて“仕切りたがり”が立ちあがった。
「 ちょっと待ってよ。なにそれ、どういうこと? 」
「 だから、そのままの意味だって。掃除洗濯とか、そう言うのやってくれる人雇ったから 」
「 なんでそういうの勝手に決めんの!? っていうか何考えているのお前!! 」
「 年上にお前とか言うなっての。つーか俺が勝手に決めたんじゃねーよ。なんか爺さんの友達だか知り合いだかの子供らしくてさ、自分が死んだら他に身寄りが無くなっちまうからうちで引き取って欲しいって。養子が無理なら使用人でも庭師でも何でもいいから雇って食わせてやってほしいって頼まれたんだとさ。だから文句があるなら妙な約束した爺さんに言え、じいさんに 」
冗談みたいな家長代理の台詞に、笑い声が聞こえた気がした。けれどもそれは不機嫌な顔をした“女王様”の声ではなかっただろう。
「 死んだ奴にどうやって文句言えって言うのかしら。馬鹿じゃないの? 無関係の赤の他人をこの屋敷に入れるなんて良いわけない。だってそいつ 」
「 当たり前だろ。色彩だよ 」
その言葉にそこにいる多くの者は息を呑んだ。緊張感無い彼の口から飛び出たそれに、僕だって心臓が跳ねたのを覚えている。
この家に来ると言うその人は、僕らの持たない“それ”を持つ。それってどういう感じなんだろう。想像すれば複雑な感覚が、感情が、食堂を通って口から溢れそうになった。
わからないけれど、君は、鮮やかなのだろう。太陽の光に包まれた君は、鮮明であり、きっと僕には眩しいだろう。
このモノクロームの視界の中で、きっと君は1人僕を焦がれさせるだろう。それだけはなんとなくわかっていた。この長い時間、僕がずっと憧れ続けていたものだから。愛することだろう、きっと最初に見た時から。
憎む事だろう。最後に見る時まで。
――
(ご挨拶)>>1
(概要)>>2
(指名キャラ♂)>>3
(指名キャラ♀)>>4
(参加者様)>>5
(ルール)>>6
(登録証)>>7
※準備中
※中文推奨
※指名制スレッド
※置きレス式
※ヤンデレって言うか変人だらけになった。
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- Re: レディーシンデレラと灰色の悪夢 -新スレッドー ( No.1 )
- 日時: 2017/07/31 19:38
- 名前: ふぁいら (ID: zflF3NFd)
【 初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶりでございます。本スレッド主のふぁいらと申します。このスレッドは建築してから長らく放置してしまってからいざ進めようとしたら編集不可能となってしまったレディーシンデレラと灰色の悪夢なる作品を再建築したものと成っています。 内容は何一つ変わらず相変わらず暗くておかしな作品となってしまっていますが、一つ、灰色の彼らと遊んでやってくれれば幸いです。どうぞ、よろしくお願いいたします
2017年7月31日月曜日 ふぁいら 】
- Re: レディーシンデレラと灰色の悪夢 -新スレッドー ( No.2 )
- 日時: 2017/07/31 19:38
- 名前: ふぁいら (ID: zflF3NFd)
(概要)
とある世界のとある異国の小都市、その街一帯を所有するのは住民たちの誰もその素顔を知らないと言う得体の知れない不気味なグレイ伯爵家でした。
普通の人間とは違って肌も目も髪の色もどこかモノクロがかった不思議な彼らの屋敷で、ひょんなことから一緒に暮らすことになった貴方の不思議な絆か、恋の物語。
貴方は真実の愛まで、辿り着くことができるのでしょうか?
――
基本的にキャラクターはどこか病んでおりまして、プレイヤー様に対してもヤンデレを発揮することが多々ある仕様だと理解していただければ幸いです。どこかしら愛情が歪んだ彼等との〝終わり”までストーリーは続きます。どうぞ、お付き合いくださいませ。
また、本編中時々選択肢が登場いたします。その選択肢で参加者様がたどったルートによって、物語のシナリオが良くも悪くも変わります。どうぞ、お気をつけて……!
ちなみにプレイヤー様がグレイ邸に迎えられる理由は各々考えていただきたく存じ上げます。そんな理由人に寄ります。ただしスレッド主の独断と偏見でお断りする設定も御座います。しかし、どうしても思いつかない時や特に希望が無いと言う場合は問答無用でプロローグのような理由での使用人雇用になるので悪しからず←
物語の繰り広げられるグレイ伯爵家のロケーションを此処に収めさせていただきます。
グレイ邸
灰色の石造りの外装をした5階建てのお屋敷。
幽霊屋敷のように壁を蔦が覆っていたり庭は雑草が伸び放題なんて事はなく、綺麗に整備されているが、何処となく人間の気配を感じさせない様な不気味に溢れた外見。
5階/今は亡き、先代グレイ伯爵の個室(進入禁止)/
4階/男性陣の個室×10/プチ・ダイニング/
3階/居間/食堂/キッチン/書斎/ビリヤードルーム(喫煙室)/大広間
2階/女性陣の個室×10/プチ・ダイニング/空き部屋
1階/玄関/広間(玄関ホール)/応接間/
地下室/大浴場/持ち出し禁止資料室/秘密の部屋
庭/先述の通り、綺麗に整備された庭である。接待用のガラス張りの温室があり、白い薔薇が咲き乱れ、小さな白いシングルベンチが二つ、それからテーブルが一つ並べられている。
森/街と伯爵のグレイ邸を繋ぐ壮大な大きな森。グレイ家の人間でも無ければ9割の人間は迷うという噂があるが実はきちんと整備された道があるのでそれを辿れば無事にグレイ邸に着く。ただし道から外れると危険である。
森の中には、庭にある接待用の温室とは違って植物を育てるための温室、小さな野菜畑がそれぞれある。
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