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- 屑の道【募集中！】
- 日時： 2018/07/19 19:00
- 名前： 007 （ID: qD0oxfww）
鉄檻町________
鉄と煙と道徳知らずの人間達が創り上げた夢も希望もない街。
誰にも支配されず、自由を求む奴らが集い住まう場所。
無差別に響く無数の発砲。
当たり前のように転がる黒い動物の死体。
耳に伝わる人間の悲鳴。
此処に来たらばこの町は「ようこそ」と歓迎し
「さよなら」と出るのであれば、この町はお前を殺す。
退屈は無くなって、長く住み続ければいずれ此処も娯楽だと実感するだろう。
この町は変わることは無いし、この町の奴らも変わることは無い。
生きるか死ぬかは、この町に限る話ではないが胸に刻む事になるだろう。
「アマもヤロウも関係ねぇよ。ここに来た以上生きたもん勝ちだぜ？。ところで、アンタが生きる為の良い情報を持ってきたんだ。２万でどうよ？」
*******
どうも、007です。
少しばかり無計画に創ってしまったものなので続くかどうかはわかりませんが、つくってしまいました；；。
こんな駄作でも参加していただけたらなぁと賭けをした所もありますが、ご了承ください。
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.18 )
- 日時： 2018/07/23 23:29
- 名前： 007 （ID: qD0oxfww）
イソルデ様>>
参加ありがとうございます！。
自分のペースで構いません！、ヘビの予約ありがとうございます！。
行天様>>
参加用紙確認しました！。
自分が思った通りのキャラでしたので嬉しいですね！。
ネズミ「ハイエナか……。俺よりガタイのいい後輩が出来るなんて思いもしなかったが…。ま、少なからず俺の周囲は平和安泰って訳だ、ちゃんちゃん…」
【連絡】
開始日は25日以降となります。開始してもまだ募集はしますが、開始日にまで間に合いたい方は25日以降までにお願いします。
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.19 )
- 日時： 2018/07/25 06:06
- 名前： 玉ねぎ （ID: Je/H7tvl）
名前【有栖川 夜羽介(ありすがわ ようすけ)】
年齢【不明】
性別【男】
役割【構成員】
性格【浮世離れした性格。自分の描く絵とその材料にしか興味がない。彼にはこの世の人が魅了されるものも、人とのかかわりあいもすべて意味をなさない。とんでもない絵馬鹿で、絵の為ならば親しい人でさえ裏切るし、殺人すらも犯す。こいつに人間界の常識は通用しない。
普段は常にふわふわしていて誰であろうと警戒できない天然癒し系。非常に温厚で自分のことも自分が描いた絵ですら貶されても怒らないが、彼が一度"絵描きモード”に入った時に邪魔した時は悪魔が目を覚ましたように容赦がなくなる。
とはいっても情がないとか協調性がないとか他人に興味がないのかというとそうではない。むしろ人に興味は尽きないから積極的にかかわりに行くし、友達作りまくるし、愛情深いし、なんなら恋人も作りたい。しかしそれらすべてが絵の為だというのだからもう本当にこいつは救いようがない。
サイコパスではない。狂っても居ない。ただ、この世の全ての関心が自分が絵を描くことに向けられているだけ。だから無意味に人を傷つけることはしない】
容姿【白銀に近い美しい金髪。長さはミディアムロング程。常に後ろにくくっている。
顔は男性よりの中性的。なおかつ実年齢(自称：成人は過ぎている)より若く見られる外見をしている。優し気な青い瞳。常に微笑みを称えた薄い唇。焼けていない真っ白な肌など、現実離れした外見も相まって彼自身も一つの絵画の様だ。
筋肉は最低限買い物をした時荷物が持てる程度にしかない。そのため外見も細身の印象を受ける(事実)
常にワイシャツ、ジーパン、サンダルで行動している。同じような服装を何十着も持ち着まわしている。また時々服にも顔にも絵の具がついているときがある。こういう時は絵を描いた後なので例外を除き大抵気分が良い】
鉄檻町に来た理由【彼の絵の才能に目を付けた彼の父が了承無く彼の絵を売りさばき、なおかつ金に目がくらみ無理やり描かせようとしたところ、堪忍袋の緒が切れ殺してしまう。暫くの間彼の絵を求め多くの人が争ったがするりするりと抜け、しつこい奴らはやむなし殺した。もちろん心は痛んだがそれでも絵が描きたかった。ふらふらさまよううちに鉄檻町へやってきた。この街独特の雰囲気に心奪われ、この光景を絵にしなければ死ねぬと日夜絵描きに勤しんでいる】
備考【戦闘能力は毛ほどもないが暗殺の才がある。無意識に彼といる時が抜けるので、その隙に筆(IN隠しナイフ)でザシュっといく。だが無意味な殺傷は嫌いなのでもっぱら雑用係。
どれ程偉い人でも決して敬語は使わない。王様であれ天皇であれ一般市民であれ孤児であれ、彼の前では等しく絵だから
全ての人が魅了される絵の才能の持ち主。どれ程絵に疎かろうがほう、とため息をつくこと間違いなし
甘いものが好き
現在の名前は偽名。しかし元の名は当の昔に忘れたので今はこっちの方が本名】
サンプルボイス
「おや、君は初めましての人だね？ 僕は有栖川 夜羽介。え、変わった名前だって？ ぷっ、あははっ。そりゃそうさ！ これは所謂芸名、ハンドルネームのようなものだからね。まぁ、仲良くしておくれよ」
「君は一体どんな絵になるんだろう。喜びか憂いか。平和か破滅か。純愛か性愛か。希望か絶望か。ふふふっ、楽しみだなぁ。僕に素敵な絵を描かせてね？」
「僕はただ好きな絵を好きなだけ描ければ、他に何も望まないよ。高価な宝石も、美味しいご飯も、美しい恋人も。興味ないし、絵が描けないんじゃそもそも人生に意味はないもの。だからもしも僕の邪魔をする奴がいたら……うーん、でもやっぱり今は赤い絵の具は必要としてないかなぁ」
なんだかとっても濃いキャラになっちゃった…こんなはずじゃなかったのに……。
不備があれば修正しますので確認お願いします。自分でも何か見つければ修正します。
>>15
ありがとうございます！はい、そうゆう状況になった時、お知らせできるときは必ず言いに来ます。よろしくおねがいいたします
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.20 )
- 日時： 2018/07/24 21:33
- 名前： イソルデ （ID: PrIvPbQU）
参加用紙
名前【影月 流瀬】(和名か洋名、どちらでも構いません)
性別【女】(男か女かどちらかでお願いします)
年齢【19歳】
役割【ヘビ】(役割の記事に書いてありますので、そちらに沿って記入の方をお願いします)
性格【限り無く無口に近く、冷静で大人しい。と、思われがちだが無口な訳でなく、喋る時は喋る。
口数が少なく、冷たい人と見られる事が多いも、困っている人は放っておけず、
ちゃんと手を貸すといった優しさを持つ。
周りの状況を即座に判断し、慎重かつ素早く行動に移せる冷静さだが、
寝起きだとそこまで頭が働かないのか、ぼやけてしまう。
何かしらのプライド的な物が存在している為、泣く顔を見せないように皆から離れたりする。
まぁ、人によってはバレてしまうが】
容姿【19歳にも関わらず、低身長に見える。体は細く、簡単に折れてしまいそう。色白。
乱れた肩まである黒髪。前髪は左わけ、赤いヘアピンで留めている。焦げ茶色の瞳。
黒と赤のスカーフを首に巻いており、青いシャツの上から黒いパーカーを着ている。
紺色のジーンズを履いており、靴は白のスポーツシューズ。
何処かにアーミーナイフ、普通のナイフを隠し持っている】
鉄檻町に来た理由【両親を幼くして失い、行く宛も無いままさまよう内に辿り着いた。
気配を殺して絶望の様な毎日を過ごす内に、存在さえもステルスが付いてきた。
気が付いたら、という理由であるためか、今でも違和感を覚えるらしい】
備考【完全に気配を消すステルス性と相手を慎重にうかがう観察力を黒丸組で活用している。
ネズミは相方であるが、尊敬する人でもあり、恩人でもある。
来たばかりの際に起きた地獄の毎日が体に染み付いているせいか、
何も無くても気配を無意識に消してしまう。
それ故、影が薄い】
サンプルボイス
「・・・・・・影月流瀬。・・・・ヘビで良い。・・・・・・別に、どっちでも良い」
「・・・・・・・この町・・・・怖い？・・・・・まぁ、無理も無い」.
「・・・・・・ネズミが言うなら、大丈夫。・・・・ネズミを信頼してるから」
【よく理解しておらず、変なキャラシになってしまいました・・・・】
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.21 )
- 日時： 2018/07/25 01:36
- 名前： ろっか （ID: 3w9Tjbf7）
参加用紙
名前【大和 利央/やまと りおう】
年齢【２０】
性別【女】
役割【クロネコ】
性格【仕事はきっちりこなす優秀なタイプ。冷静な判断力もあり、しっかり者。それ故に他の者がだらしなくするのは気に入らず、何かしらの世話を焼いてしまうお節介さん。呆れた表情でテキパキと手伝ってしまうのはお人好しという苦労人。人の上に立つことは性に合わないらしく、指令を聞く方がいいらしい。年下には甘く、優しい。情のある常識的な人間だと思われがちだが親しかった人間でも意外とあっさり縁を切れる。未練とかは全くなく、指令があれば友人でさえも始末する。】
容姿【すらりとした細身だが、女性らしいラインのしなやかな体型。腰の辺りまで伸びたものを後ろで一つにまとめている黒髪に、白い肌、長い睫毛から覗く黒目。純日本人といった風貌だが実際は金と蒼のオッドアイでカラーコンタクトを使用。ピシッとした黒のパンツスーツ姿だが、小さな黒猫のネクタイピンが可愛らしい。それと言って飾り気はなく、目立たない。身長164cm。武器は基本持ち歩いておらず、その時その場にあった物を使うかもしくは素手で戦う。時折胸元のホルダーにハンドガンを仕込んでいる。】
鉄檻町に来た理由【幼い頃に売女の母親が結婚することが決まり、相手の男に経歴をバレないようにと考えた母親に捨てられた。】
備考【母親に捨てられた後しばらくはそこいらの男『そういう行為』を強いられつつ、財布から金を盗み飢えを凌いでいた。ネズミに拾って貰ってからは一切『そういう行為』はしていないが、今までした相手は全員ちゃんと始末した。が、未だ噂はちらほらと流れており、その為“男に媚びる厭らしい” 「クロネコ」という意味で異名をつけられたとかそうでないとか。因みに噂の根源は私的に始末する。
黒丸組の裏方担当。というかお世話係的なポジション。シロネコを優先しつつ、他の異名持ち達のバックアップが基本的なお仕事。という事で黒丸組の中で一番弱いのではないか、と手を出せば二度とその手は戻らない。鍛えに鍛えた体術、ナイフと銃の使い方はしっかり習っているので普通に強い。
年が若いというのもあるが基本敬語。年下にはタメ口。黒丸組の特に年上の異名持ちには基本いいように扱われる。溜息はもう癖になってきた。
好きなものは無垢な子供と料理。嫌いなものは男尊女卑と自分の過去の噂とそういう男。女だからと舐められるのが一番嫌いで地雷。
鉄檻町のことは別にどうとも思っていない。酷い町だとも思っておらず大して興味がないらしい。生きているだけでいいと思っている。】
サンプルボイス
「すみません、報告書の提出期限本日までなのですが…どっか言ったって何ですか。ちゃんと提出してください。お腹空いた？…はぁ、わかりました何かしら作りますから早く書いてください。」
「この街を出ない理由？…何故出る必要があるんですか？私はここ以上も以下も別に望んでいませんよ。今生活出来ているならいいじゃないですか。」
「…その話、誰から聞きました？
…へぇ、そう。あぁ、もう良いですよ。
用は済んだから、消えろ。」
【なんか、マフィアみたいなあれかなぁとか思ってたらこんな子になってしまった…全然違ったらすみません…間に合った…。
訂正点などの確認をよろしくお願いします。】
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.22 )
- 日時： 2018/07/27 08:40
- 名前： 007 （ID: O67kmMkJ）
玉ねぎ様＞＞
改めて参加ありがとうございます。
構成員にしては凄く良いキャラをしていますねｗ。
けれど世界観としてはだいぶ順応しているので嬉しいですね！。
不備は見当たりませんので、採用です！。
ネズミ「芸術家ってのは頭がイかれた奴しかいないとは聞いているがここまでとは流石の俺でも驚いちまうぜ。だが、鉄檻町じゃあお前みたいな奴はごまんといるからそれに対しては驚きはしねぇがな。だが喜べよ、この町はお前を良くしてくれるぜ……色んな意味でな」
イゾルデ様＞＞
改めて参加ありがとうございます。
だいぶかわいい容姿ですなぁ……。
ネズミの後輩にはもったいない位ですねｗ。
不備は見当たりませんので、採用です！。
ネズミ「世も末だな。まだ未成年のアマがこんな無法の町に来るなんてよ。生活保護やらなんやらはこの町に来た以上そんなものは断じて存在しない。運悪く、そして知識も無くこの町に入門しちまったって訳さ。……俺が唯一見るに堪えないこの町の悪いとこだな。…え？、その女はどうしたかって？。その女は俺の奴隷さ……なんてな」
ろっか様＞＞
改めて参加ありがとうございます。
やばい、こんな所に委員長キャラｇ((
私的には結構好みなタイｐ((
この様に強い女性がいるのは心強いです！。戦闘シーンとかもありますので、欠かせないキャラになると思います。
不備は見当たりませんので、採用です！。
ネズミ「全く、俺の周りには強い女しかいねぇなぁ。これだとどっちがお姫様だっこされるか疑問に思っちまうぜ。けどよ、俺見たいな銃も剣も下手くそな奴じゃない位は真面でいられるんだろうよ。けど俺は若い女には目に無くてね、いつ襲われるか分からねぇから常に警戒しろよ……。あぁ、今の冗談な…」
【次の自分のレスでALL文を投下します！。】
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.23 )
- 日時： 2018/08/03 00:06
- 名前： ろっか （ID: 3w9Tjbf7）
【スレ主さん>>
ありがとうございます！
某配達会社のクロネコさんからとった名前の安易なキャラですが、そう言っていただけてとても嬉しいです！
開始心待ちにしています！
クロネコ「ネズミさんのこと、ですか？
…あぁ、まぁ仕事的な意味での情報は信用していますが、プライベートの件での発言は何一つとして信じてないですね。あの人、いい人なのはわかりますけど…嘘か本当がわからない所ありますから。」】
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.24 )
- 日時： 2018/08/07 15:07
- 名前： 玉ねぎ （ID: Je/H7tvl）
【スレ主さん>>
ありがとうございます！
ですよね。自分でも作っててキャラ濃いなぁと思ってました(汗)。でもいい感じにいかれたキャラクターが出来たので自分としては満足です(笑)
設定的には戦闘力の皆無さと、絵の為ならばと身勝手に行動するのでネームドにはなれないという感じです。もしかしたら買い物に付き合うとか情報収集くらいしかしないんじゃないかなこの子……
ならばよかったのですが…設定上大丈夫でも本番が駄目だったら意味がないので、精一杯頑張らせていただきます。
開始待機中ー（*´・∀・｀*）焦らずゆったりとー
構成員「え、ネズミくん？ うーん、僕はあまりかかわったことがないからなぁ。ほら、僕ってただの構成員だし。でも、機会があったら是非とも話してみたいね。うんうん。彼も素敵な絵になるよ、必ず……ね」】
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.25 )
- 日時： 2018/08/07 13:58
- 名前： 007 （ID: O67kmMkJ）
【大変お待たせ致しました。こちらの都合上で始まるのが予定よりも遅くなってしまいました。申し訳ございません。それでは開始分を投下します。】
【ネズミ／鉄檻町 中央噴水広場】
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
『皆様おはようございます。只今の時刻は８時３０分となっております。鉄檻町の気温は現在２８度、気象は曇り。正午からは雲が晴れ、気温が上昇する傾向がある為、脱水症状にも十分お気をつけてください。今週の一日が始まりました。先週の犯罪件数は２３件です。死者は二名、行方不明者は三名と先々週よりも減少していることが解ります。今日も一日生きる事に感謝して、明日の日を見れる事を祈りましょう。』
町中に響き渡る女性の声をした放送が今日の一日を知らせてくれる。ゴミとガラクタを燃やした煙が町中の空気を汚染し、都会町の様な人混みが川の様に流れながら歩いている。噴水広場の周辺にはダンボールで覆われた老人達が寝転がっている。動物の死体が路地裏で転がっている。発砲音が鳴り響く。
人並みの人間ではこの町は普通ではないと考えるだろうが、此処に住んでいる奴らは大抵今の世界を純粋に生きていると思っている。でなければ、この町が存在する事はない。少なからずそう思ってる奴が此処にいる。
俺こと、唐木空悟。通称ネズミと呼ばれている俺は噴水広場で物乞いみたいに段ボールを敷いて、クシャクシャになった煙草を一本取り出し口に加えマッチを一本擦り、棒先に火を点け、煙草に火を当てる。金の物乞いにしては良い煙草を持っていれば偽の物乞いなんてバれるだろうが、馬鹿は馬鹿なりにやさしく金を恵んでくれる。
仲間と邂逅する時は「何やってんだ」なんて言って人を小ばかにした目で見られるのだが、俺もそう思う。ただただ笑かしたいだけだし、一部の人間は俺を探さねぇと金にならねぇから一目散と俺を探している事だろう。
だが今の所は大きな事態にはなっていない。そんな事になれば俺が面倒になってこんなお戯れはしないってもんよ。けど必ず事件がないのはこの町じゃあり得ないから実質俺は暇ではないんだがな。
この町の連中は俺が町全体を全て把握していると勘違いしている。いや実際それが仕事なのだが、悪い奴が悪い奴を成敗してもただの抗争と外の警察が思われて、世話になるのは焚き付けた俺自身になるのを皆は知らない。
まぁその面倒だけあって金がもらえるのだが、やっぱり世間は狭いのだなと思われる。
「………誰でもいいから引っかかってくんねぇかなぁ」
物乞いの真似をしながらダンボールに寝そべって、床のアスファルトに煙草の先の火を潰し消す。周りの物乞いはこんな奴いたか？みたいな視線を送るが構わず目立った場所に拠点して、目の前の虚空を見つめる。元々は場所取りがあって、この場所も他の物乞いがいたのだが、立ち話で交渉を持ち掛けたら案外にも貸してもらったので、今は物乞いの気分でいようと決心している。え？、何で交渉をしたかって？。紙の束をその人に渡しただけさ。
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.26 )
- 日時： 2018/08/08 22:21
- 名前： イソルデ （ID: PrIvPbQU）
【007様、参加許可をありがとうございます。
では、私も便乗して初回文を投稿させてもらいます】
【ヘビ／鉄檻町 路地裏】
聴こえてくる放送で、静かに目を開く。
両腕を組み、古ぼけたコンクリートの壁に寄り掛かっていた体を壁から離し、少し眠たげに目を擦る。
どうやら、寄り掛かっている内に少しうたた寝をしてしまったようだ。
銃声が鳴り響く中、ここまで呑気にうたた寝が出来るのは、きっと異常だろう。
しかし、私・・・影月流瀬にとっては、普段の日常に変わり無い。
正確には・・・変わり無いと思える様になってしまった。の、方が正しいだろう。
生きる術をほとんど知らない幼さで、両親は他界した。
父は車に轢かれ、母は精神的な病による自殺。
母の死体がある家が恐ろしくて家を飛び出して、さまよい、この町に辿り着いた。
思い返せば、あの時の自分はどれだけ絶望的な思いをしていただろうか。
銃声と悲鳴、死体を恐れ、生きる希望を何度も失いかけたあの頃。
今思えば、とても運が良く、救われたんだなと思う。
今、自分が「ヘビ」として生きていけるのも、救われたからなんだなと思った。
動物の死体を避ける様に歩く。音も無く静かに。
向かう先？人がいる所。噴水広場辺り。
ただでさえ存在に気付いてくれない人がいるんだ。路地裏にいると何故か虚しくなってくる。
ゆっくり歩いていた筈なのに、知らぬ間に速度は速まっていった。
- Re: 屑の道【募集中！】 ( No.27 )
- 日時： 2018/08/21 14:13
- 名前： 間宵蛾 ◆d.b5UMeNLA （ID: YfGyNfbd）
（遅ればせながら、認知ありがとうございます。私も初回文投下させていただきます）
【イヌ／鉄檻町 中央噴水広場】
朝の放送。
それは姫島ミーナが“店開き”する合図でもある。
とはいっても、彼女自身が何か売るわけではなく、彼女が卸し先として選んだいくつかの店の開店時間がこの時間と決まっているだけの話であるが。
品質にしても品揃えにしても、この町でこれ以上に良い店はあるまい。
何より、盗人に容赦がないので店内がある程度安全であるというのもポイントだろうか。
ミーナがこの町に来たばかりの頃、街の様子を見て最初に頭に浮かんだのは「この世の底」という言葉だった。
そういう印象を受けた街は中南米で強大な犯罪組織に属していた彼女にとって珍しくはなかったが、驚くべきはそんな街がベネズエラでもホンジュラスでもなく、日本にも存在したことだ。
カラカスは一人で歩けなかったし、サンサルバドルは数週間の滞在中銃声を聞かない日がなかったし、サンペドロ・スーラなど仕事でなければ行こうとも思わなかった。
そんな現代のソドムの街が、7千平方メートルの「この世の底」が、平和な筈のこの国にも存在したのだ。
何故こんな街が野放しになっているのか甚だ疑問だが、中南米という無法地帯からこの国に逃げてきた身としては最も住みやすい街であることに違いはないので住んでいたら、気付けば元居た組織でやっていたことと似たようなことをやって生計を立てるようになってしまっていた。
どうやら商才は呪いらしい、とは大分前から気付いてはいたが、この町に来てから尚のこと思うようになった。
結局のところ、恩と恨みの売買だ。そういう呪いだ。それとも罰か。
いずれにせよ、この時間帯のミーナの行動は大体2パターンだ。
家で朝食を取っているか、噴水広場を散歩しているか。
今日は後者で、特にこれといった目的もなく噴水広場へと向かって歩いていた。
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