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太陽が死んだ【募集中】
日時: 2019/05/06 03:54
名前: 榎@ENOKI (ID: UeLkOLiI)



地球に太陽の明かりが届かず、
一日中真っ暗になってしまった世界を生き抜く

そんな感じのなりきりスレ


***

>>0-全レスをスクロールだけで読む
>>1 世界観(3/28 更新、補遺>>48にあり)
>>2 プロフィール

***

注意事項
・本体とキャラの見分けのために、文頭に(/や【といった記号をつけてください
・本体同士の喧嘩や恋愛の禁止

***

住民一覧

_都市部住民
>>9 フタミ(榎@ENOKI)
>>10 ヒロミ・フォン・モーレッド(榎@ENOKI)

_地方部住民
>>3 ユウヒ・サリャーヒ(榎@ENOKI)
>>4 ラッカ・サングリア( 一人の世界 様)
>>5 ナターシャ・ヴェゼル(百千 様)
>>53 メイ・アカル(名有りさん 様)

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Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.58 )
日時: 2019/05/19 21:26
名前: 百千 (ID: 8bBD2kKM)

>>57
(/こちらこそよろしくお願い致します(*´ω`*)長文全然大丈夫です!読むの楽しいです(・ω・´)もし間違った解釈で返事をしてしまっていた場合お手数をお掛けしてしまいますが、教えて下さいませ。)

 ぶつかってしまった青年に怪我が無いことにナターシャは安心した。ぶつかるだけでなく怪我まで負わせてしまっていたならなんと謝れば良いか、と酷く心配していたのだ。

「ありがとうございます。本当にすみませんでした。」

 大丈夫と言いながら散らばってしまった茶封筒まで拾ってくれた青年に受け取った後深々と頭を下げた。
 数秒間頭を下げ、ゆっくりと頭を上げた際、改めて青年をよく見た。少年と言うには落ち着きがあり青年と言うにはまだ幼さが残っているような、恐らくは10代後半か20歳前半ほどに見える。――――しかし確実にナターシャより身長の高い――――そして育ちの良さと知性が滲み出ている。
 身に着けている服や靴を見るからになかなか良い所のお家では無いだろうか。
 一瞬だけ見えた青年の強張った表情の変化に「大丈夫ですか。」と声をかけるより先に青年に相談に乗りましょうか。と言われ、ナターシャはドキリとした。

「えっ……?あ、すみません。ちょっと気落ちすることがあったからかも知れませんね。その……、土地を買うのにちょっとお金が足りないものでして。」

 そんなに顔に出てしまっていたのか。咄嗟に茶封筒を持っていない右の手でそっと右頬に触れて無意識にムニムニと押してしまう。
 初対面の青年に心配させてしまった申し訳無さから眉を八の字に下げつつ遠慮気味に笑うと、どこまで話せばいいものか、と思いつつ簡潔に話すことにした。

「あっ、自己紹介がまだでしたね。失礼致しました。私はナターシャ・ヴェゼルと申します。どうぞよろしくお願い致します。」

 ふ、と名乗っていない事に気が付き、少し恥ずかしそうに慌てながら自己紹介をし、ペコリと頭を下げた。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.59 )
日時: 2019/05/25 12:37
名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)

>>58
(/読むの楽しいと言ってもらって嬉しい限りです……!解釈のことは、大きな間違いでもない限りは解釈違いも楽しんでみたいので、あまり気にせずにしていただけたらと思いやす


(土地を買う、お金が足りない……はっ、これから闇金を借りに……?!)
漫画で読んで知った知識がすぐさま呼び起こされ、物騒な発想が脳内を駆け巡った。女性の手の中にある茶封筒を見開いた目で確かめる。
茶封筒の数からして本命を決めているわけでもない、と後から気づいて恥ずかしさのあまり、きゅっと目を瞑って「ああ……」と小さな声でこぼす。
羞恥心が体中を駆け抜けたというか、手足の末端すらも熱を持っているような気がして指先を見るがいつもと変わりない。そのまま頬に触れると、ほんのりと温かかった。頬、赤くなってるだろうなあ。
すぐに指先を離して、これまでの仕草を誤魔化すようにその手を後頭部に沿える。

「そうでしたか。あはは、ごめんなさい。ちょっと僕の妄想が行きすぎちゃって、その勢いで、つい。……土地関係のことかあ。僕から言いだしておいてなんですけど、用事で都市部から来ただけで、詳しいことは分からないですね……相談相手になれそうになくて、申し訳ないです」

危ないことに足を突っ込んでいる(かもしれない)身内がいる、という前提のせいで、命の危険ばかり気にしてしまい発想が明後日の方向に飛躍してしまった。
(焦るな、あと僕の事情を相手に入れ込むな……)自戒の念を込めて、申し訳ないと謝るときに頭を下げた。

金髪の女性――もといナターシャさんから自己紹介を受けて、そういえばしていなかったことを思い出し、手をおろして姿勢を正す。

「ごめんなさい!先に女性を名乗らせてしまって……。僕はヒロミ・フォン・モーレッドと言います。ヒロミと呼んでください」

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.60 )
日時: 2019/05/25 22:09
名前: 百千 (ID: 8bBD2kKM)

>>59

(/かしこまりました!盛大にやらかさないように気を付けますね( ー`ωー´))


 目を一瞬大きく見開き固まる青年にナターシャは何か可笑しなことを言ってしまっただろうか、と首を軽く傾げつつ眺めてしまう。するとみるみるうちに青年が顔を朱に染めていくのでついナターシャは「大丈夫ですか?」と声をかけようとしたが青年が口を開ける方が早く言葉になることは無かった。
 照れた様子の青年に彼女はどんな妄想したのか聞きたくなくなるのを堪え、首を横に振り笑顔を浮かべた。

「そんなに謝らないで下さい。正直な話、心配して頂けて嬉しかったです。すごく落ち込んでたんですけれど今はそこまで重く考えないでいられてますし。ありがとうございます。」

 青年の優しさに感謝しつつ、改めてお礼を言う。
 問題は問題で残っているが、それを極限まで重くしんどく考える必要は無かったはずだ。一人であのまま帰っていたら暫らく引きずっていた。そう考えると聞いてくれて良かったのかもしれない。問題を口に出す、という事は案外冷静になれるんだなとナターシャは1人勝手に納得した。
 まぁ、ぶつかってしまった事は正当化できない事なのでせめて今後はしっかりと注意を怠らないようにしようと心に決めた。

 自己紹介をしてもらい青年――ヒロミに少し驚いた。この年でもう紳士的な思考が出来るとは余程教育に力を入れられているか生まれながらかのどちらかだが、どちらにせよ大人びている印象が強まる。恐らくは自分が歳上なのだ、しっかりせねば。何となくつられて背筋を伸ばしつつ親愛の意を込めて笑みを深めた。

「じゃあ、ヒロミ君と呼んでもよろしいでしょうか?私の事はナーシャと呼んで下さい。響きが好きなんです。」

 ナターシャは押し付けがましくならないよう気を付けながら愛称を勧めてみる。響きが好きなのは本当なので自然にお願いできているはずだ。

「それにしても都市部からここまで来られるなんて大事なご用なん……あ、お時間は大丈夫ですか?私ったら引き止めちゃって……。」

 都市部からわざわざ来る用事となるとよっぽどの事なんだろうと考えてナターシャはどんなことか聞いてみたくなり伺おうとしたが用事のある彼を引き止めてしまっていることに気が付き、申し訳無さそうにオロオロと時計と青年を見比べる。できればもう少し話したいが用事の邪魔までしてしまうことは避けなければならない。 
(もし時間さえあればご飯でも……、あら、これナンパかしら?初対面の女にご飯誘われるのは流石に引かれるかな?)

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.61 )
日時: 2019/06/02 23:17
名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)

>>60

僕の失態をフォローするようで、でも間違いなく本心からの言葉を聞いて安堵する。これまでの諸々の失態で焦りを覚えてしまった心が凪ぐ。肩をそっとおろしながら「少しでも力になれたなら幸いです」と微笑んだ。


「わかりました。ナーシャしゃ、あっ噛んじゃった……!」
噛みそうだよなと薄々勘づいていたのに噛んでしまった。けれど、先ほどのやりとりで失態を恥じる気持ちはわかなかった。それどころか、本当に噛んでしまったのがツボに入ってしまい、少し前かがみになりながらひとりでに笑う。
「あはは……っ、ごめんなさい、笑っちゃって……ナーシャ、さん。よろしくお願いします」
目に浮かんだ涙を拭ってナーシャさんに向き直る。今度は噛まないように気をつけながら言った。


「授業の課題の関係で来ただけなので、気になさらないでください。あ、でも人と会う約束があって……」

そう言いながら取り出した携帯で時間を確認する。6時前。約束は8時だから時間に余裕はある。すぐに携帯をしまって言葉を続けた。

「8時の予定だから、時間は大丈夫です。それまでに暇をつぶせそうなところを探してたんですけど……ナーシャさんのおすすめの場所とかあります?」

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.62 )
日時: 2019/06/02 18:58
名前: 百千 (ID: rBo/LDwv)

>>61

噛んでしまった事に楽しげに笑うヒロミにナターシャもつられてくすりと笑ってしまった。何となく子どもらしい、というか年下なのだなと感じつつ目を細めてヒロミを見る。どことなく安心感を抱きつつ自分もツボに入るとなかなか止められないなぁ。とも考えていた。
 よほどツボに入ったのか彼の笑い声は暫く続いたが、落ち着き自分に向き直った青年に控えめにしかし待ってましたと言わんばかりに提案してみた。

「私の名前、敬称付けづらいでしょう?よろしかったらもうナーシャと呼び捨てて下さい。……と、いうより良ければ敬語抜きでお話しませんか?」

 大事な場面や初対面に敬語を使うことは大切だと理解はしているものの、どこか壁を作っているような他人行儀に感じる敬語に彼女は苦手意識を覚えていた。出来れば仲良くなりたいと思える人には気楽な話し方で接してもらいたい。しかし相手さえ良ければ、なので丁寧に聞けるよう気をつけてヒロミに提案してみたのだ。

 「お時間があって良かったです。まだお話したかったから。そうです、ね…………、座って話せる所を考えているのですが……ちなみに待ち合わせの方とはお食事もご一緒されるんですか?」

 顔をほころばせて満面の笑みを浮かべるとこの近くで座って話せそうな所を軽く思い浮かべる。
 やはり食べたり飲んだりしながらの方が話しやすいだろうか。それならチェーン店やファミレスでも良いかも知れないが、できればここならではの店を案内したかった。それでここを気に入ってもらえて今度はプライベートで訪れてもらえたら嬉しいと彼女は考えたからだ。
 早めの夕食で良ければ安くて量の多い店を案内したいが、もし夕食を約束しているのなら満腹で食べられない。ではさぞ気不味いことだろう。その場合は喫茶店などで軽い軽食や飲み物主体の場所にしよう、と考えてナターシャはこてんと首を傾げながらヒロミに聞いてみた。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.63 )
日時: 2019/06/03 19:15
名前: 榎@ENOKI (ID: A4fkHVpn)

>>62
(/子供相手に調査するからそこまできっちりかっちりしないだろうな、んで奢りって聞いた子供ならどうするかな、って考えた結果の台詞になっちゃいました。謎のこだわりなんでお気になさらず…!
追記)一晩経って読むとなんやこだわりの詰め込みすぎでキモいことになってる気がして……本当にすんません……率直にきしょいって言ってもい、いいですよ……!


敬称と敬語抜きで、と言われたので、真っ先に思ったのは(……どうしよう)だった。敬称に関しては相手が年上で女性だからいつ外すか、外したら余計な詮索をさせてしまうのではないかと悩みの種なので、提案してくれるのはとても有り難い。二度と噛まないかどうかなんて分からないから……。
ただ、敬語に関しては、下手な真似をしないようにこのままの方がいいんじゃないかという不安がある。正直に言ってしまうと、ここ数年は“同じクラスの女子とのコミュニケーション”すらもほとんどなくて――なんなら専攻学科の同学年は驚異の男100%だから――養親の付き添いで女性と喋ることはあるけど仕事の側面が強いため――それと――、いや、まどろっこしい言い訳はやめよう。
ここ4年間、若い女性と日常的な会話をしたことがほとんどないから、敬語抜きで喋るのはわりと緊張するし、恥ずかしい。

「え、ええと……お気遣いいただき、ありがとうございます。お言葉に甘えてナーシャと呼びますね。……敬語、の方は、その、僕の心の準備……準備?ができるまで待っていただけたら……」

徐々に顔が熱くなっていくので最後まで言い切れなかった。おもわず火照った顔を掌であおいでしまう。
緊張するから、恥ずかしいから、と率直に言う勇気がなかった。
……だって、年上の女性だよ?いや、だっても何も、逃げてたツケがここで出てきたんだろ。甘んじる暇があるなら克服しなきゃ……。


顔をあおいでいた手を胸におき、緊張の名残りでまだ激しく脈打つ拍動を感じながらナーシャの提案を聞く。

「そぉ、ですね。とりあえず8時に集合で費用はすべて僕持ち、ってとこまでしか決めてないので、お相手の方にきかないと分からないです。すみません、ちょっと携帯使いますね」

うすらと汗のかいた手で携帯を弄ってアドレスに登録していた子供の名前を選び、食事の有無をたずねるメールを打つ。
運よく返信がすぐにきて『肉』の一言だった。……肉料理なら、僕も食べたいなあ。

「一緒に夕飯を食べる感じなので喫茶店とかなら……。ナーシャがいきたいところがあれば、そちらに合わせます」

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.64 )
日時: 2019/06/03 22:06
名前: 百千 (ID: NypakStI)

(/いいえ!むしろ子どもだもん、こんなこと言いそう〜と1人勝手にほんわかしておりました!すみません!ナターシャこの一連見られず残念だろうな、とか考えておりました(`・ω・´)ゞそういう細部を大事にされてるのを何故きしょいと言えましょう!むしろ素敵です。読むの楽しいので全然気にしないで下さいね?お願い致しますっ!……すみません、私がきしょい状態です(;^ω^)

むしろナターシャグイグイ行き過ぎてませんか?大丈夫でしょうか(;´∀`)よくよく考えると距離の詰め方独特すぎてご迷惑おかけしててすみませんっ)

>>63

 あ、やってしまったかも。とナターシャは焦りと後悔を覚えた。ヒロミが固まってしまった。おそらく彼女が言った事により彼を困らせてたのではないだろうか。
 その後、ヒロミがひどく顔を赤らめてしどろもどろになりながらでも言葉を返してくれて安心をしたと同時に申し訳なさが一杯になる。

「ううん!全然、本っ当に気にしないで?むしろ私の我儘に付き合わせてしまってごめんなさい。そしてお願い聞いてくれてありがとう。ヒロミ君が楽な様にしてくれて大丈夫だから。」

 第一声が少し力強くなりすぎたがナターシャは精一杯ヒロミが気に病む必要はない事を伝えようと試みた。
(なんだか謝っても謝っても足りない気がするわ。初対面なのにぐいぐい行き過ぎちゃって困らせてどうするの!?)
 つい先日大人になろうと心に決めたというのに。道のりが遠い。

 自己嫌悪に陥りそうな時、ヒロミが携帯を使うと断るのでハッとして「えぇ、どうぞ。」と返した。
 それにしても費用を全てヒロミ君が持つのか。とナターシャは別の事が気になり出した。どんな人との待ち合わせなのだろうか。
(もしかして……恋人、だったり?こう皆には内緒で付き合ってるからわざわざ地方に行って待ち合わせとか……。う〜ん、気になるっ。あとで聞ければ聞きましょ。)
 期待と興味心でそわそわとしながら彼のこれからの予定が決まるのを待つ。無意識ではあるが、急かしてはいけないと思うがチラチラとヒロミを見ては目を逸らしてを繰り返してしまう。目は輝いており、如何にも楽しみにしていることが見て取れる。

「じゃあ、喫茶店にしましょう。少し大通りからはちょっと外れるけどすごい美味しいところあるから。しかも安いの。」

 音を立てないようにしながらも両手を前で合わせナターシャは笑う。待ってましたと言わんばかりだ。
 こっちなの。とくるりと方向転換すると喫茶店に案内するために少し先に歩き出した。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.65 )
日時: 2019/06/04 21:04
名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)

(/あー!!!!ありがとうございます!!!優しさに本体キャラともども心に沁みます……ありがてぇ…(;ω;)ブワッ

行き過ぎなんかじゃありませんよ…!ナーシャちゃんが積極的でいろんなのがあるんで、返レスやロル考えるのめっちゃ楽しいです!


>>64

聞くにたえない男の情けない言い訳にもナーシャはフォローを入れてくれた。口調に力が籠っていたので、聞こえるやいなや思わず肩をビクつかせてしまうけど、僕の尻拭いとかじゃなくてナーシャなりの励ましなんだと段々分かってきたので、コクコクと黙って頷く。

「ありがとう……、ございます」

ナーシャにお礼を言わないと、お礼ぐらいなら敬語はなくても、いやでも楽にしてくれって言われた、でもちょっとずつやっていけば、あっでも初っ端から失敗するのは凹む……と頭の中でぐるぐる考えていたせいで、妙な間ができてしまった。
冷や汗が背中をすべり落ちていく中、(結局失敗してんじゃん)と内心で突っ込まざるをえなかった。
今の僕はどうあがいたっても無理だろうけど、そのうち自然とできるようになる……かもしれないから、とりあえず敬語とか気にするのはよそう。落ち着いて考える余裕が生まれて、顔の熱さも気にならなくなったので――扇ぐためにあげたままの手を胸に置いたのだった。


喫茶店とか、と進言してから、素早く『肉』に『わかった』の返事を打って送る間、視界の端でナーシャがしきりに僕の方を見たり、かとおもいきや別の方を見ていたりと不思議な行動をしていた。
何か、黙って僕に伝えたいことがあるのだろうか……。そう考えながら彼女の視線を辿ろうと顔をあげた途端、街灯の明るさなんか目じゃない、期待で輝くまなこが見えたので息を吐くのに合わせてフフッと笑ってしまう。
(僕とお茶してくれるんだ……)
自惚れかもしれないけど、女性からのアプローチにむず痒さと、僕を待っていてくれる様子に安心感を覚えるのは当然のことだった。

ちょうどお勧めの喫茶店があったらしく提案してくれたナーシャの姿と笑みに、目を閉じる犬の姿を連想する。犬としてはただ目を閉じているだけかもしれないけど、絶妙な目の垂れ具合と開けた口が呑気に笑っているように見えるアレだ。
あの表情を見るとつられて僕も笑って和んでしまうから、ナーシャの笑みにも同じようなパワーがあるに違いない。
「わかりました!」と言って、先に歩き出したナーシャの後に続いた。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.66 )
日時: 2019/06/10 18:57
名前: 百千 (ID: lQjP23yG)

(/全然バッチコイ!というより読んで楽しい、返して楽しい、でなんというか、ありがとうございます!!!!しかないです。はい( *`ω´)キリッ

あ、ありがとうございますぅぅぅう!!もったいないお言葉に感極まりますっ!!本当に拙い文章で申し訳ないのですが、これから上手いお返しを出来るようより精進いたします(`;ω;´)

それと今更感あるかもしれませんが、勝手に喫茶店の設定を生やしてしまって失礼致しました(;´Д`)流れ的にナターシャが知っている方が良さそうかな…?と思ってしまいまして……。すみませんっ汗)

 新しい出会いに胸踊るのかナターシャの足取りは軽やかで、ヒロミに会う前はあんなに悩んで重たそうに引き摺っていた足と同じには見えないほどだった。しかし、ヒロミをおいて行かないように少し彼の前を歩ける程度の速さを維持しつつ足を動かしているのでしっかりと周りは見ているのだろう。
 角を1つ曲がると大通りの賑やかさも少し落ち着き、ナターシャの逸る気持ちも多少落ち着く。
 オススメしたい気持ちも色々聞いてみたい気持ちも先走りし過ぎるとまた彼を困らせてしまう。ひっそりと深呼吸しつつ、暴走する前に気付けて良かったが、もう少し早くに気が付いても良かったかも、とナターシャは心の中で反省した。
 その様子をヒロミに勘づかれないように気を付けながら、様々な店が並ぶ中からナターシャは1軒の店を指差して微笑んだ。レンガ造りのこじまんまりとした外観で、ステンドグラス調の窓からオレンジ色の暖かな色の光が溢れている。

 「あ、ここ。すごいオススメなのよー。」

 軽食を主流にしている純喫茶なのでおそらくこの時間は客足も落ち着いているだろう。
 モーニングが始まってからだいたい夕方まではなかなか盛況な所だ。
 中は明るすぎなく落ち着いた証明が店の中を照らし、ゆったりとした時間を表すように控えめな音楽がが流れている。扉を開けた瞬間から薫るコーヒーの匂いが店を包み込みナターシャはほっと息をつく。急に連れてきてしまったがヒロミ君、気に入ってくれるといいのだけれど。と少しドキドキしながらちらりと彼を盗み見る。
 取り敢えず開けた扉を引っ張りながらヒロミに向かい「どうぞ。」と中に入るよう促してみる。紹介した手前、扉を開けるのは自分だろうと思っての行動だ。

「この時間は空いてるから好きな席に座らせてもらえるの。どこに座る?」

 席の空き具合を確認すると、何もかもを決めてしまうのは良くないと思った彼女はヒロミに伺ってみた。

Re: 太陽が死んだ【募集中】 ( No.67 )
日時: 2019/06/08 00:16
名前: 榎@ENOKI (ID: D6X4Nb68)

(/文章の巧拙なんて関係ないですよ…!お互いに楽しめるのなら、それだけで十分なんですよ……!!!!

喫茶店パートはナーシャちゃんに任しといたほうがいいかな……?って優柔不断にしてたので心配かけて申し訳ないです(・ω・`)
やりたいようにやっていただければ、持ち前の粘着力(粘着力???)でべちべち拾って楽しむんで自由にやってください!!!


>>66

先導をナーシャに任せて、彼女を追いこさないようにゆったりと歩きながら周囲の光景に視線を飛ばす。都市部でも、裏路地に入ればこんな雰囲気の場所に出逢うかもしれない。けど、宵闇に街灯の明かり、都市部と異なる人の騒めき、なにより地方部で出会った人と一緒にお茶を飲む――なんて機会は、そうそう巡り合わない要素だ。代替のない貴重な体験になるだろう。そう思うと、単なる明かりも星の瞬きのように輝いて見える。単なる窓ガラスも、その向こうでは人がいれば物語を紡ぐステンドグラスのようだった。
ナーシャに続いて角を曲がり、大通りとは違った通りに出る。
雰囲気に人知れずほうっと感嘆のため息を吐く。見飽きない街並みは目に真新しくうつった。地方部に住めば、散歩が日課になるに違いない。いや、若いうちから歩き回れば飽きるかもしれない……。入学当初は毎日が新鮮だった大学キャンパスを思い出し、今の味気なさと居心地の良さを反芻すれば、飽きたら飽きたでどう見えるのか気になってきた。

目的の場所についたようで、ここだと指示されたのはレンガ造りの小さな建物だった。窓がステンドグラス調という装飾が施されていたので、思わず目をぱちくりと瞬かせる。発想が似通っているのかどうかはわからないけど、ドンピシャに合うと喜びと驚きがあった。
ナーシャが扉を押して店に入るので、続いて入ろうとすればオレンジ色の照明の下で落ち着いた雰囲気をみせる店の内装に目を奪われる。……この手の内装なら都市部に探せばある間違いなくある。だけど、この店の雰囲気は、地方部の街並みから地続きにあってこそのものだ。一目見て安心する心地をおぼえるなんて、初めてだ。
店から漂ってくるコーヒーの深い香りに頬を上げて、目を細める。作業のお供にコーヒーはよく飲むけど、上品な香りを味わいながら考え事ができたら、と想像して思わず笑む。
きっと、これ以上ない贅沢にちがいない。
(明日、電車までに時間あったらここに来よう)
喫茶店の雰囲気を満喫していると――ナーシャに声を掛けられ、店に一歩も入っていないのに気づいた。うわまじか。
扉を開けて待つナーシャに「ありがとうございます」と軽く会釈して、店内に入る。

座りたい席を聞かれて、僕も店内の席を確認する。
「えっと、それでしたら……窓際の席でいいですか?ナーシャがよければ……」
窓際の席が空いているならぜひ座りたいと思った。この店でコーヒーを飲むひとときを、短い間でもこの店のステンドグラスを彩れるのなら。


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