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光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!)
日時: 2021/07/05 20:21
名前: 雪見餅 (ID: 0LEStScZ)

空を見上げれば、星がある。
星があるなら力がある。
光り輝く星達に告げる星の力の物語。

なりきり3作目は雰囲気で作ったなんて口が裂けても言えない....
更に他の作品よりも説明が細かいなんて死んでも言えない......

雑談、裏話、SSなど↓
https://www.kakiko.info/bbs_talk/read.cgi?no=23096

【目次】
世界観・用語集 >>1
キャラシ >>2

【スレ主・雪見餅】
露草つゆくさ れい >>3
翡翠ひすい>>200
ユオン・アスフィア>>200
如月 いろは>>571

【シャード・ナイト☪︎*。꙳ 様】
よる >>4
夕日 >>127

【メサイアエボル様】
愛本あいもと 美嘉みか >>5

【ジャスミンティー様】
下野しもの 颯斗りくと >>6

【鈴乃リン様】
ルカ >>9
ラオネ >>232

【無花果様】
天地あまつち 朽葉くちは>>13
フェヌ・アマツェリ>>131
空亡 >>256

【綾音ニコラ様】
メゴ >>16
いたち>>180

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Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.560 )
日時: 2021/06/29 21:22
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: 0j2IFgnm)

「……!」
名前を呼ばれ彼から命を受けると、軽く頭を下げる。王族の気配がさっきと打って変わり、禍々しくなっていくのがわかる。
「了解。ここにいる奴等はオレ一人で十分だから。」

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.561 )
日時: 2021/06/29 22:45
名前: 無花果 (ID: o/NF97CU)

【フェヌちゃん自覚の巻】

【フェヌSide】

「……? 殿下、何を」

なさるのですか。フェヌの言葉は最後まで紡がれることはなかった。
ユオンの瞳がフェヌの碧眼と重なった瞬間、ユオンの“白薔薇”が彼女の脳内へ滑り込んだからだ。
あ、と音にもならない吐息を溢しながらフェヌは角の生えた自分の頭を戸惑いながら抱え込む。入り込んできたそれは、自身の記憶と反響しフェヌの“狂気”を蝕んだ。

『ーー泣いている。ひとり、暗い狭い部屋で女が、無力な女が泣き叫んで届かない手を伸ばしている。
かえして、かえして、わたしのこを、かえして
この女は、自分だ。我が子を腕に抱けなかった。まだ、“生きていた”時の自分。嗚呼、これは、この記憶は。
三十年近く前の、このアルカディアスで起きた、事実。
白薔薇により浮上した記憶が呼び水となって、狂気と執着と未練によって淀まされていた思い出が浮かび上がる。暗闇の向こう側へ連れて行かれる我が子。
……薄っすらと開いた瞳は、自分と同じ碧い色していた。』

「あ、あぅ……ぅう…………っ!」

頭を抱え、立っていることも出来ず膝をつく。
見開いた目からボロボロと涙が溢れて地面へと落ちていく。
ユオンによって呼び覚まされた“真実”は、フェヌの許容量を超えた現実を津波のように流し込んできた。それでも、我が子を求める執着心は思考を辞めない。
……あの子のねんれいは、いくつ?
……何故、今、この記憶が魅せられた?
……碧い瞳は、どこにある?
ユオンに示されたピースを繋げて、ゆっくりと顔を上げる。
ーーあの子が産まれてから三十年近く。
ーー魅符“白薔薇”は、この場の誰かの記憶を見せた。
ーー碧い瞳の、人間が、目の前に居る。

「あ……」

力が入り切らない手を伸ばす。
未だこの場に残る、星の契約者。自分と同じ碧い瞳の男。

「か、ぇ…………、」

求めて止まなかったものを、漸く見つけた。

【朽葉Side】

何が起きたのか、朽葉には検討もつかなかった。
ただ、王族と言葉を交わしていた筈の“子攫い”が突如苦しみだして、崩れ落ちた。

「……内輪揉めなら、帰ってからやってほしいもんだな」

あちらのふたりには最早交戦の意思はないらしい。
そうすると、一番警戒するべきはラオネのはずだ。だが、ぞわりと毛が逆立つような感覚に息を呑む。
思わず一歩、二歩と後ろへ下がった。
あれとやり合うのはまずい。逃げねば。
そう判断し、踵を向けようと決めたとき、崩れ落ちていた“子攫い”が動き、咄嗟に視線を向けてしまう。

『「か、ぇ…………、」』

ぐしゃぐしゃに泣き崩れた顔。濡れた碧眼。伸ばされる弱々しい手。掠れた声。その全てに、酷い既視感を覚える。

「なに……言って、」

また精神干渉の類か。そう思うも思考はうまく噛み合わず、混乱を振り払えない足は地面に縫い付けられたままだった。

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.562 )
日時: 2021/06/29 23:15
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: 0j2IFgnm)

ラオネside

「……な」

フェヌが泣き崩れる。王族の奴が何かを彼女に魅せているらしいが、オレにはよくわからない。
ちらりと朽葉を見れば、彼もフェヌの豹変ぶりに驚き、動かなくなっている。

“いや、違う。”

フェヌが見ているのは確かに___

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.563 )
日時: 2021/06/30 20:25
名前: 無花果 (ID: o/NF97CU)

【朽葉Side】
伸ばされた指先から逃げるように、地面に縫い付けられているようだった足が浮く。
戦意を喪失している相手だ。格好の的だ。傍らのラオネも状況を把握しきれていない様子で、仕掛けるなら今しかない。
それなのに、向けられる濡れた碧眼がどうしようもなく恐ろしい。

「やめろっ!」

その目を俺に向けるな。
その手を俺に伸ばすな。
一歩、また一歩と下がるうち、背中に硬い感触が当たる。
息を詰めて後ろを向けば家屋の壁。気付かぬうちに退路の限界まで下がっていた。

「っくそ……!」

そして漸く頭が冷える。
兎に角、状況が悪い。一度無理矢理にでも逃走するべきだ。
そう判断して胸元のコアクリスタルを掴み“輝き”を引っ張り出す。

【フェヌSide】
涙が止まらない。喉がしゃくり上げて声も上手く出せず、呼吸が続かない。
あの子が、遠ざかってしまう。
やっと、やっと見付けたのに。息苦しさに体の力が抜ける。感情に体がついていかない。こんなことは初めてだ。

「まって……いか、ないで…………!」

星の力が膨れるのを感じる。
いかないと、あの子のところに。あの子を取り戻さないと。抱きしめて手を握って一緒に帰らないと。
ずっとずっとずっとずっとずっとずっと夢見てた。
足に力を入れて立ち上がる。
今のフェヌには、何も見えていない。先程まで居たユオンも今もそばにいるラオネもなにも分からない。
ただ妄執を支えになにもかもを投げ出してでも行かなければと立ち上がろうとしているだけだ。

「わたし、ずっと、あなたを」


Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.564 )
日時: 2021/06/30 21:26
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: 0j2IFgnm)

ラオネside

「フェヌ、待てっ!」

慌ててフードを被りフェヌと朽葉の間に立ち、互いの目の前に氷を張る。
今の状態じゃ、フェヌは朽葉とまともに話せない。それどころかやっと見つけた“我が子”を逃がしてしまう可能性もある。
何故かオレの心には、そんな考えが浮かんだ。

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.565 )
日時: 2021/07/01 20:05
名前: 無花果 (ID: o/NF97CU)

【取り合えず朽葉もこの場から離脱しますね! どっか絡める場所あったらそこらへんに飛んできます。空亡もそろそろルカちゃんたちのとこ戻るかもです】

【朽葉Side】
手を伸ばす女と自分の間に割り込んだ小さな人影。

「ラオネ……!?」

驚愕の声が届く前に眼前に氷の壁が立ちはだかる。
向こう側であるはずのラオネが何故己を庇うような真似をしているのか皆目検討もつかないが、この機会を逃すことは出来ない。

「っ空渡からわたり!」

輝きを汲み上げ組み上げ力へ変えて“隙間”を繋ぐ……有り体に言えば空間転移。
“空”の星の力の中でも最も汎用性に優れた力であり、逃走に適した能力。
発動させれば瞬く間に朽葉の姿は消え失せた。

【フェヌSide】
執着と妄執のままに伸ばした手は、突如現れた氷の壁によって阻まれる。

「やめて……!」

死者の温度よりも冷たい壁。歪んだ透明の向こうで、求めたものがまた消えてしまう。
拳を叩きつけても、ヒビを入れることが限界だ。砕くことには届かない。

「なんで、なんでなんでなんで!!」

何度も何度も拳を叩きつける。
冷気で氷に接着された皮膚が剥がれて血が滲む。叩きつけた拳が氷の破片で裂けて血が流れる。それでも届かない。
それはフェヌにかつて子を奪われた記憶を想起させるには十分だった。
涙に濡れた碧眼に、再び憎悪の色が宿る。

「なんで邪魔、するの……! 邪魔をしないで!!」

最早敵も味方もなく、己を阻むラオネへと牙を剥き咆哮にも似た叫びを上げた。

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.566 )
日時: 2021/07/01 23:53
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: 0j2IFgnm)

ラオネside
「……アンタさぁ」
息を吐くようにフェヌに伝える。
「…………子供を無理に束縛するのは止めといた方がいいぜ。」
あ、でも意外とやばいな、今氷を溶かすと絶対あいつ、オレを殺しに掛かってくるだろうな。
フードの下から氷のように冷たくフェヌを見る。

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.567 )
日時: 2021/07/02 18:55
名前: 無花果 (ID: o/NF97CU)

【フェヌSide】
「みつけた、みつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけたみつけた!! みつけたのに!!!」

武器を取ることも能力を使うこともせず激情のままに氷へ拳を叩き付ける。
滲んだ血が氷壁へ貼り付き透明なそれを汚す。
狂乱するフェヌの姿はラオネの懸念が的中していることを示すと同時に、彼の言葉が正しく伝わっていないことを感じさせるだろう。

「泣いてたわ、怯えてたわ、怖がってたわ。わたしがまもらなきゃいけないに。そうよ、まもるの。あの子を奪うなにもかもから。今度こそ。わたしはあの子をあいしてるもの。そのためにわたしはいきてるんだもの。ああ、だから、邪魔よ邪魔だわ邪魔なの邪魔しないで」

最早まともな理性は働いていないだろう。それでもフェヌの足元で、フェヌの力を受けた大地が震える。
ぶつぶつと誰に告げるためでもない言葉を一息で吐き出して尚慟哭は途切れない。

「あの子と帰るのっ!! 邪魔しないで!!」

叫びに答えるように隆起した岩石がラオネが張った氷壁を貫いた。

【朽葉Side】
“渡った”先で、動揺していたせいか座標の指定が甘かったらしく着地に失敗し積もった雪の上に無様に転がる羽目になった。
現在地点も分からない。ただ、先程戦場となっていた零の自宅からは距離を取れているはずだ。
荷物もコンビニに出たときに回収できている。
分厚い雪上に転がり分厚い雲に覆われた空を見上げた。暫し、そうして息を付きながら体を起こすと冷えた脇腹の傷口が引き攣る痛みに小さく息を飲みながら、懐のライターと煙草を取り出した。

「クソ厄日じゃねーか……」

煙草の湿気を“星”の力で払うと咥えて火を灯す。
煙を吐き出しながら人の居ない路上に座り込んだまま、体温で溶けた雪の残骸を適当に拭って息をついた。

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.568 )
日時: 2021/07/02 19:11
名前: 鈴乃リン ◆U9PZuyjpOk (ID: 0j2IFgnm)

ラオネside
「ちぃっ……!」

氷を砕かれてはまずい、と感じていた矢先、フェヌが氷を砕いてこちらに向かってくる。
やっぱり力ずくでやるしかねぇかなぁと剣を構える。

「上等、アンタのその歪んだ愛、オレがわからせてやる!」

そう言ってフードを外し、魔眼を露にする。

Re: 光り輝く星の力【戦闘系】(募集中だよ!) ( No.569 )
日時: 2021/07/03 08:02
名前: 無花果 (ID: o/NF97CU)

【フェヌSide】
ラオネの魔眼の前に、遮るものなくフェヌは立つ。
同じ陣営とはいえすべての相手の力を把握しているわけではない。特にフェヌからしたらラオネは新参者の類だ。情報は少ない。
だが、それはフェヌを臆させるには足りない。

わずらわしいの五月蝿うるさいの耳障りなの」

フェヌの伸びた手に答えるように転がっていた大鎌がその手に収まる。
軽やかに振り回すと風を斬るけたたましい音が鳴る。

「口先ばかりね。知りもしないことを吠えないで!」

叫び、戦いの幕を切るようにラオネへ斬りかかった。


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