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Re: あわいをうつろう小舟に揺られ [いちいち・指名制][3/5] ( No.39 )
日時: 2021/01/14 22:33
名前: 日馬 (ID: SG60l.ki)

(/こんにちは!ずっと参加したいと思っていたのですが中々キャラが書ききれず、此度漸く出来上がりました!ちょっとモデルにしたキャラがいて、バレないかな~バレそうだな~とちょっと心配ですが!
 おかしなところや、駄目な所があったら教えてください!前にファンタジー系から来ても構わない~的な奴をお見掛けした気がしたので作ったのですが、巨体なので小舟にちゃんと乗れるか、乗れても沈まないかが不安です!)

「う、うぅ、うううう……! 傷つけるやつ、許さない。邪魔するやつ、おれが、倒す。倒す……!!」
「ぅ……うぅ? もとの、世界? い、いやだ。おれ、戻りたくない。あっち、痛い事、ばかり。こっち、辛い事、何もない。楽しい。嬉しい。おれ、ここに、ずっといたい!」

・名前:アルプトラオム
・年齢:20歳以上
・性別:男

・性格:寡黙だが、普段は争いごとを嫌いのんびりと空を見上げているのが趣味なおっとりした青年。なのだが戦闘時には兵器として使われてきた部分が現れ、化け物と呼ばれるにふさわしい荒々しい性格になる。また教育はまともに受けてないので、舌ったらずな喋り方だったり難しい事は考えられない等、子どもの様な所があるが、だからこそ何かを知る事に喜びを感じている。
・容姿:全身を白い大きな鱗のようなもので覆われていて、顔はおろか皮膚もまともに見えないほど。かろうじて空のように青い瞳だけが鱗の隙間から見える。髪は伸び放題でケアもしていないのでゴワゴワぼさぼさした毛が臍まで生えているのだが、白髪なのでちょっと同化してしまっている。ケアをすればふわふわモフモフする。身長は250cm以上はあり、体格もがっしりしているので立っているだけで威圧感がある。
 服装は動きやすさを重要視して赤いぼろきれのような腰巻きしかしていない。また暴走した時の為に首に一つ、両手の二の腕・手首に一つずつ、両足の太もも・ふくらはぎ・足首に一つずつ太い手錠足枷がついていて、ダメ押しに腹から腰にかけてある大きな拘束具がついている。元の世界では全部にぶっとい鎖がついていたのだが『あわいの川』にくる時にちょん切られたのか、一部の残骸だけがついてきた。

・備考:一人称おれ、二人称おまえ。
戦争への兵器化の為、赤子の時から人体実験を受け人ならざる力を手に入れてしまった。その戦闘力から敵味方どちらからも恐れられ『悪夢』と言う意味の名で呼ばれ、元の名前は忘れ去られた。人ならざる力や外見は薬によるものなので、薬を投与されずに過ごしていくうち徐々に人の形に戻っていく。ただしそれは人によって何年何十年とかかるものだし、彼の場合長年薬に侵され続けたので人外じみた部分が多少マシになるだけで力や見目が人間のものに戻ることはない。

・指名:凛歌
・地雷:特にないです!

・開始文:
 アルプトラオムにとって、深夜とは唯一心休まる時であった。
 朝早くから訓練訓練訓練。昼からはその訓練の成果を示すがごとく、人を傷つける。自分が傷つけてきた人々の恐怖と、嫌悪に歪む眼差し。アルプトラオムはそれら全てを鮮明に覚えていた。
 命じられて人を傷つけを繰り返す日々。他の奴らは身も心も化け物になり果ててしまったが、誰よりも化け物らしい力を持っていたアルプトラオムは皮肉なことに、どうしても心までは化け物には成り切れなかった。脳裏に刻みつけられた自分を化け物だとなじる言葉と憎悪する瞳が。何よりも、人を傷つけ血を浴びる度に軋む彼の心が、彼が化け物になることを許さなかった。

「…………」

 今日も彼は目の前にある、彼の片手の半分より小さな窓から外を眺めていた。雑草が風に揺れ、その先に何もないのか少しだけ星空が見える。時折動物が過ぎ去るが、窓から手は出せないし、それの名前も知らないからただぼんやり見つめるしかない。だがその小さな世界を見つめる時だけは現実を忘れられた。
 だから今日もいつものようにただ外を眺めていた。しかし、いつもとは決定的に違う事が起こった。

「……?」

 眩しい。
 もう朝が来たのか、と思ったけど外はまだ暗い。何事か、と周囲を見渡すと

「……!?」

 なんと、足元が光り輝いている。まるでここに太陽の光を集めたかのような強い光に、さすがのアルプトラオムも目を瞑ってしまった。

「う、うううぅ……なん、だ……?」

 そして、ようやく光も収まったと思い瞼を押し上げたアルプトラオムの目に飛び込んできたのは――