ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作小説、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

すみません！お久しぶりです
…←三個のやつってこれですかね？
____
「お店……ですこと？　さあ、何を探しているかにもよりますわ。そういえば、今日はパン屋が休みだったわね」　

品のある話し方に、少し顔を強張らせる。
自身は、お世辞でも品があるとは言えない、むしろ育ちが悪い方であろう。
彼女の様な人と話したことがないため、少々緊張してしまう。
だとしても、見ず知らずの人間の質問に答えてくれたのだ、最後まで会話を紡ぐ必要がある。

「他にパン屋ってないですかね…少々死活問題でして」
これだから人見知りはいけない。
声が裏返りそうになる口を、必死に動かす。
精一杯、丁寧な口調で話す言葉は所々つっかえるし、目は視線が定まらず泳ぎ続けている。

これでは、ただの不審な人物ではないだろうか…心なしか、不信感を抱かれている気がしなくもない。
人に慣れておくべきだった、と過去の自分を恨んだ。