管理人連絡掲示板
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド ( No.1012 )
- 日時: 2014/02/01 20:45
- 名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)
長らく解除までお待たせしてしまい申し訳ないです。
念のための復旧用コピペです。
必要であればこちらからお使いください。
■千尋さん分
プロローグ 「さよなら」
『お父さん、お母さん、そして夢香。
迷惑かけることになってしまってごめんなさい。
でも、あたしにはもうこんな方法しかありません。
高村舞。熊沢有希。古池里央。小宮千尋。
そして__諏訪美琴。
美琴、あんたの名前だけは出来ればここに書きたくなかった。
けど……しょうがないよね。
とてつもなくひどいことを、あたしにしたんだから。
あたしは、あんたたちを、決して許さない。
机の上に花が飾ってあったこと。
話しかけてもずっと無視され続けたこと。
掃除当番をあたし一人に押し付けたこと。
体育館の用具室に閉じ込めたこと。
そして、今日……トイレでの出来事。
細かいいじめの状況は、このサイトに書いてあります。
〇t〇p:kakiko.〇p/read…
(↑古い仕様で申し訳ないですが、コメント欄にURLは貼り付けできません。コメント欄直ぐ上のURL欄にのみ貼り付け可能です。ただし今回の場合小説テキストであるため、コメント欄に貼り付け可能なように、勝手ながら伏字修正しました。このままコピペすればOKです。 副管理人1)
あたしは地獄の猛火に焼かれても、あんたたちを忘れることはありません。
このうらみを、思いを、次の人生に持っていきます。
さよなら。
折原安音』
「……っと、こんな感じかな」
独り言をつぶやいて、ブルーの水玉の便せんを二回折りたたんで封筒の中に入れた。
「遺書」って書くとき、思い出せなくて携帯で調べた。
「いしょ」じゃあ、なんかダサいし。
ドアの外でお母さんの声がする。
「安音ー。お母さん、もう寝るわよ。お風呂、さっさとはいっちゃいなさい」
「はーい」
間もなく遠ざかっていく、聞き慣れた足音。
もうお母さんのうざい小言に悩まされることもなければ、大好きな手作りコロッケも食べられない。
そう思うと、少しだけ寂しくなった。
そのまま椅子に座って、ぼうっとして。家族が寝静まるのを待つ。
壁の時計が11時を回った頃、一つ深呼吸して立ち上がった。
鍵を外してベランダに出ると、1月の冷たい風があたしを出迎える。寒い。寒すぎる。
でも、寒いって感じるのは、生きてる証拠だ。死んでしまえば、何も感じなくなるんだから__。
遺書を持ったまま外に出ちゃったことに気付き、手摺の前でスリッパをそろえて脱ぐと、封筒をその下において重しにした。氷柱みたいに冷たい手すりをよじ登り、鉄柵の外側に足を下ろす。
後ろ手でしっかりと冷たい鉄の塊をつかんで、そのまましばらく夜景を眺めた。
今夜は星一つない闇夜。
けれど、地上にはこんな遅い時間なのに、いくつもの明かりが灯っている。
あ、ひとつ消えた。
またひとつ。またひとつ__。
こんなふうにあたしの命の火もはかなく消えていくのだろうか。
9階建てのマンションの最上階。
こんな所から飛び降りたら、まず間違いなく死ぬよね。
躊躇はしなかった。恐怖も感じなかった。
むしろ、いじめから解放されることが、これでやっと、あいつらに復讐出来ることが、うれしくてたまらなかった。
ぴゅん、とひと風大きな風が吹き、セーラー服のひだスカートをめくりあげる。
あーあ。死ぬときだってのに、制服か。
これじゃあ、筋金入りの優等生みたいじゃない。
パジャマで自殺ってのも、いかにもでダサいけど。
せめて、お年玉で買ったピンクのドットのワンピース、着ておけばよかった。
今から着替える?ううん、やめとく。
ここで死ななきゃ、二度と死ねない気がする。
意を決して、手すりから手を離した。
また強い風が吹いて、あたしの体は闇の中で踊りだす。
あれ?以外と長いんだ、落ちるのって。
あたしは自殺するような人間だから、天国には行けないんだろうな。
このまま地の果てまで、限りなく落ちていくはず__。
__……重い衝撃が、全身に走って。
痛い、と感じることもなく、あたしの意識はそこで途絶えた。
■千尋さん分
千尋です。宜しくお願いします。
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