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Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・9コ目 ( No.162 )
日時: 2014/06/07 11:45
名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)

■アクセス禁止解除依頼の皆様へ(1)

いつも大変長らくお待たせしてしまっており申し訳ないです。
本日解除済みですのでよろしければご確認ください。
以下は念のための復旧用コピペと一言アドバイスです。
もしもご入り用であればこちらからお使いください。
もしよろしければ、今後ともどうぞよろしくお願いします。


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■陽乃悠飛さん分

悠里ちゃん。

返信遅れました。
はいー!よろしくです(´∀`*)
ワンピースは貼り付けたのでどうでしょうか...?苺って書いてますが、貼り付けたワンピースのままの感じでやっていただいてもよろしいでしょうか...?
キャンディーは
http://omamli.blog.so-net.ne.jp/2009-01-16-11
(↑旧式な仕様でご不便をおかけし申し訳ないのですが、コメント欄にURLは貼り付けできません。コメント欄すぐ上にあるURL欄に1レスにつき1URLのみ貼り付け可能です。 副管理人1 2014.06.07)
みたいな感じでカラフルにお願いします(*^_^*)
字の色は、カラフルに明るい感じの色を使って書いていただけると嬉しいです!

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■・スE・スE・スE・スE・スE・スE・スE・ス・スE・スE・スE・スE・スE・スE・スE・ス・スE・スE・スE・スE・スE・スE・スE・ス・スE・スE・スE・スE・スE・スE・スE・スさん分1
(↑特殊文字コードに対応していないので、文字化けを避けるため通常の文字コードで入力してみてください。 副管理人1 2014.06.07)


ハインは戦車無しでも発射できるよう自分でアレンジしたレバーを幾度なく下ろす。

————ドゴン!!ドゴンドゴンドゴン!!
放たれた四発の滑腔砲は、全て過たずカブトムシにヒットし、カブトムシの動きが完全に止まった。
「黒田先生ッ!!」
目の前の巨体を迂回する行動すらもどかしい。
向こう側にたどり着き、ハインは——————
黒田に相対していたカブトムシがなぜか動きを止めている姿。
地面に倒れ、血反吐を吐き散らす黒田の姿と、そのそばに佇む血まみれの黒いスーツを着た男を見た。
————ハインは迷わず、ロケットランチャーを錬金し、

「よう、二日ぶり」
いやに快活な声とともに、心臓がねじれる様な奇妙な感覚に襲われる。
ハインは、覚えている。この感覚を、誰に何をやられた時の感覚か覚えている。
「……き、きさ、ま……」
こぶ、とこみ上げてくる血反吐の味を感じながら、ハインは地面に倒れた。
「……ぐ……ご……ぉ……」
目の前が真っ赤に染まり、口の端から泡が浮き上がる。
「……参ったな、思ったよりやってくれるじゃないか。錬金術師」
男はぼりぼりと髪の毛をかきむしりながら、誰かに語りかけた。
「おい!来てやったぞ!お前は何処に……あ?」
なにか、答える存在があるようで、男は逐一反応を返す。
「…………なるほどね、わかった。まぁ、後顧の憂いは断っておいて損はない」
男がそう言った瞬間、ハインの胸の奇妙な圧迫感が無くなる。
「良かったな。ちっとは命の期限が伸びたみたいだぜ。……まぁ、カブトムシ相手に、その体で何処までやれるかはなはだ疑問だが」
男が地を蹴って跳躍すると同時に、カブトムシが再び動き始める。
ハインはぎしぎしと体を軋ませながら立ち上がり、黒田の方を見る、黒田もなんとか立ち上がり、ハインの身長程もある斧を錬金した。
「……かー、こりゃ、死ぬかもしれんな……」
無理矢理に笑いながら黒田が言い、ハインもまた無理矢理に笑いながら返す。
「……あの男が、離れてくれただけで僥倖ですよ。死ぬ確率が百パーセントから八十パーセントぐらいにはなってくれた。—————それにしても、先行隊なんてやらなきゃ良かったですねー」
「言うなハイン、後の祭りだ」
言い終わった瞬間、ハインが瞬時に錬金したロケットランチャーが火を噴き、黒田が斧を振りかざしてカブトムシに突撃した。


(次のレスに続きます)

Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・9コ目 ( No.163 )
日時: 2014/06/07 11:47
名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)


■アクセス禁止解除依頼の皆様へ(2)

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(前レスからの続きです)

麟太郎は街を宛もなく走っていた。
もちろん、命を捕まえたままのムカデもどきを探すためだ。
「……クソっ!糞がァああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
絶叫しながらひたすらに命の名を叫びぶが、答えなぞ帰ってくるわけもない。
(……なんで!?なんで命が……!)
探し始めて三十分あまり、麟太郎の頭ではその疑問が踊り狂っている。
—————ビィィィィィィン
命を探し、街中を走っている時でも何度となく聞いた羽音が聞こえる。
「……まだ、来やがるのか……いい加減にしろよッ!!」
上空から急降下してきたトンボもどきの一体を錬金した剣でまっぷたつにするが、もう一体の強靭なアゴが麟太郎の肩に食い込む。
「……ああああああああああああああああああああああああああああああ!!鬱陶しいんだよ!糞がァ!」
自身の肩肉が契れるのも厭わずトンボもどきを剥がし地面に叩きつける麟太郎。
ザスン!と剣を突き立てると、茶色の体液が地面に広がっていく。
そのまま、麟太郎は膝を付いた。
「……畜生……!」
もう、体力も、精神力も限界だった。
何かが決壊するように涙がとめどなく溢れ、麟太郎の視界をぼやけさせる。
—————ビィィィィィィン
またも、羽音が聞こえるが、麟太郎はもうどうでも良かった。
麟太郎を信頼してくれた彼女は何者かの手に落ちてしまった。
————こんな価値のない自分なら、死んでしまっても良いと思った。

————やがて麟太郎は、羽音が聞こえる割には、何も襲ってこない事に気付く。

上を向いた。
何かに吊られる様に、ゆっくりと。

—————見つけた

命を捕まえたままのムカデもどきを、上空に。

考える事は、それほどなかった。

—————武器を。
遠距離を狙えて、命を傷つけない武器を。
————ただ、それだけ。

だから、あれほど苦手だと思った拳銃もそれほどつっかえる事無く錬金できた。

——————銃弾を放つ
銃弾は、過たずムカデもどきの羽を貫いた。

—————落下してきた命を、麟太郎は死に物狂いでキャッチする。

己の腕に感じる命の温もりは、今この場での唯一の生きている実感だと思った。

「命……」
彼女は気を失っている。
外傷がないか見ると、首筋に小さな刺し傷があった。
毒でも流し込まれたかと慌てて脈を確かめると、ちゃんと心臓は動いていたし、脈も正常だった。
「……良かった……畜生……!」
生きていることを喜ぶのも束の間、麟太郎はここから離れるために命を抱えあげる。
「……この状況から脱出はできなくても……どこかしら安全なところはある筈だ……」
だんだんと考える力が戻ってきた頭で考えれば、ここまで話が大きくなっているなら撫子達も駆り出されるだろうと言うことまでは予測できた。
とりあえず裏路地に入ろうと考えた麟太郎は近くの裏路地の壁に命を寄りかからせ、介抱をする。
「命、聞こえるか?」
頬を軽く叩き、意識の覚醒を促す。
「……ん」
「命……!俺だ、麟太郎だ、わかるか?」
「……麟太郎……?なんで、傷だらけ……」
「……今はあんまり説明してる暇がない。とりあえず逃げなきゃいけない状況だって事だけ考えてくれ。————お前は、狙われてる」
「……え?」
「大丈夫だ、俺は絶対にお前をどうこうさせねぇし。その内撫子達だって来てくれる。だから————————」


「————残念だったな槍使い。鬼ごっこはおしまいだ」
麟太郎の体に、何かが高速でぶち当たったような衝撃が疾り、体が裏路地の地面を転がる。
「……が……!」
「……全く……原生林も使えないな。気を抜いたらあっという間に獲物を持ってかれやがって……」
血まみれの黒スーツを身につけた糸目男は、ぼりぼりと頭を掻きながら舌打ちをする。
やがて、状況が全く理解できずに萎縮している命に視線を向けた。
「……ひっ」
命が小さく悲鳴をあげるが、硬直した体は中々逃げる事を許さない。
「何にもわからないって顔だな。それでいい、何にもわからないまま————さくっと死ね」
「ひ、ぁ……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
びきぃ、と命の首筋に血管が浮き出る。
ぶしゅ、ぶしゅぅ、と胴体の皮膚が引き裂け血液がセーターを濡らす。
「……やめろよ!畜生お前……お前ら……何なんだよ!命がなにしたっつーんだよ!!やめろぉォおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「『何をした』とか『何をやってない』の問題じゃ無いんだよ錬金術師————」
黒スーツの男は、命に何らかの力で攻撃を加えたまま言う。
「こいつは旧人類だ————その時点で、生きる理由も死ぬ理由もないんだ————処分、これだけさ」
(不便な仕様で申し訳ないですが1レス記事には改行スペース含め4000文字以内としてください。 副管理人1 2014.06.07)

Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・9コ目 ( No.164 )
日時: 2014/06/07 11:48
名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)

■アクセス禁止解除依頼の皆様へ(3)

いつも大変長らくお待たせしてしまっており申し訳ないです。
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(↑特殊文字コードに対応していないので、文字化けを避けるため通常の文字コードで入力してみてください。 副管理人1 2014.06.07)


ドン!とカブトムシに弾頭が炸裂、カブトムシの巨体がグラりと揺らぐ。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
2発、3発と弾頭が放たれ、カブトムシの装甲がべきべしと悲鳴をあげ始める。
最後の一発。カブトムシの頭部に弾頭が炸裂し、角と共に頭部が爆散した。

「……黒田先生!!」
ロケットランチャーの様に抱えあげ式に錬金した滑腔砲を投げ捨て、カブトムシの残骸を迂回し向こう側に出る。
「……ぐ…………う……!!」
黒田は地面に伏せていた。首筋にはびぎびきと血管が浮かび上がっている。
「……まいったなぁ、なかなかやってくれるじゃないか。錬金術師」
男はなぜか動きを止めたカブトムシの角を撫でながら呟く。
ハインは一切の躊躇なくロケットランチャーを錬金し、

————————びきぃ!みちみちみち!!!

自分の胸が引き裂け、大量の血液が迸るのがわかった。
「……が……?」
どさり、と為すすべもなく地面に倒れるハイン。
「……んー、原生林?お前どの辺にいるんだ?……はいはい、じゃそこで落ち合うか」
血まみれの黒スーツを身につけた糸目男は、誰ともなく語りかける。
しかも、何か答える存在がある様だ。
「……槍使いとやらは?……はん、そのへんでボロクソになって死んでてくれると嬉しいんだがな。まぁいいさ、俺に合流した時点で、全部終わる。槍使いが追いついて来って詮無き事だ」
言い終わると、男はさっき胸をちょいと弄って行動不能にした二人を見る。
「……ハイ、ン……ハイン!」
黒田が血まみれのハインに呼びかけるが、ハインはピクリともしない。
「……安心しろよ、おっさん」
刹那
黒田の口から大量の血液が迸った。

「——————ほうら、お仲間だ」
弄屋は笑う。


「……」
撫子は校舎の壁に寄りかかり、俯いたまま何も喋らなかった。
喋る気力も、心の余裕もない。
「誘宵さん」
隣にいる鈴白が語りかける。
「先行隊、帰ってこないな」
「…………首を長くして、待っとるしかあるまい」
撫子は。多分本位とは全く逆の事を低く返す。
「…………あー。あー!あー!!あー!!!!!!」
そんな撫子の姿を見て、鈴白はいきなり叫び始めた。
「な、なんじゃ!?」
「まだるっこしい!!そしてめんどくせぇ!!」
「だから、何が—————」
「————誘宵さん、一つだけ今すぐに麟太郎を助けに行く方法があるぜ」
「え?」
「ルールだとか、そんなもんは破るためにあるってのが俺の持論でな———」