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Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・9コ目 ( No.68 )
日時: 2014/05/02 20:12
名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)

【二次小説(映像)板の、念のための復旧用コピペです。もしもご入り用でしたらこちらからお使いください。ご不便をおかけし申し訳ないです。  〜続き(9−2)〜】


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■リュウセイさん分(続き)

「邪魔すんじゃねえよ!」

 他人のポケモンだろうと容赦ない。セディの蹴りがピクシーの顔面を捕らえる。
 だがピクシーは引かない。フシギバナの前で手を広げ、セディの更なる暴力を阻止する。
 何度蹴られても、殴られても、ピクシーは倒れない。その後ろでフシギバナが震えている。

「もう、いいでしょ……。やめて!」

 たまらずミリがセディに掴み掛かろうとした時だった。
 目映い閃光が辺りを包んだ。
 それが何なのか、何が起きたのか、ミリはすぐには分からなかった。
 直後に聞こえた悲鳴がセディのものであると気が付くのにも、少し時間がかかった。
 幹に縛られていたはずの少女がいない。代わりに見えたのは、真っ赤に燃えた腕でセディの首元を掴む少女の姿だった。
 凄まじい悲鳴をあげながら、必死にその腕を振りほどこうとするセディだが、叶わない。
 ミリは状況を理解できず、狼狽えるばかりだった。セディの子分達も恐怖で動けない。
真っ先に動いたのはフシギバナだ。
 セディの服に炎が燃え移ろうとする直前、フシギバナの巨体が少女を突き飛ばした。セディを守ったのだ。
 倒れ伏し、動かなくなるセディ。少女の視線がフシギバナに向いた。業火を纏った腕が、フシギバナの背中の花に伸び、掴んだ。草タイプの体は燃えやすい。炎はあっという間にフシギバナの体中に広がり、その身を焼き尽くす。
 ようやくミリがモンスターボールからマリルリを繰り出し、炎を消した時には、既にフシギバナの意識はなかった。
 少女もその場で倒れた。腕を纏っていた炎は消えていた。その腕には傷一つなく、白く美しいままだった。