管理人連絡掲示板
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・11コ目 ( No.386 )
- 日時: 2017/08/31 13:24
- 名前: 副管理人 ◆tjnKaCSamk (ID: QYM4d7FG)
>>384
いつもこちらの一方的な都合でご不便を大変長らくおかけし申し訳ないです。
先ほどリストから解除いたしましたのでよろしければご確認くださいませ。
万一解除されていないようでしたら至急解除いたしますのでご遠慮なくご指摘くださいませ。
ご不快な思いをおかけし申し訳ないです。
念のため、以下に復旧用コピペを貼っておきます。
もしよろしければ今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
★お尋ねの件について
アクセス禁止に引っかかった原因をお尋ねとのことで、こちらでも投稿文面を見てみたのですが、特に問題のある文言を見つけることができませんでした。何がひっかかったのかよくわからないので管理人にも週末に聞いてみます。
念のため浅葱さんの文章をそっくりそのまま使って本日後ほど副管理人1もテスト投稿をしてみます。
テスト投稿のち確認が終われば削除しますので、しばらくご迷惑をおかけし申し訳ないですが貴方のテキスト利用をテスト投稿させていただくこと、ご承諾いただけると幸いです。
ちなみに、全く関係ないですがたまたま誤字に気づきましたので一応ご参考までに書き添えます。誤字を見つけても修正しない自分が書くのも恥ずかしいのですが……。
【誤字?】
ダイニングテーブルには私用の超食→朝食
**************************************************
浅葱 游
兄はガンだ。取っても取り切れない、取らせてもくれない。消えたと思ったら、またゆっくり足元から這うような気味悪さを引き連れてやってくる。呪縛も同義の兄は、ガンでしかない。
「ただいま」
兄の巣は決まって私の部屋。私がいつも勉強をしているから、親が入ってこない事を兄は知っている。私が知られたくない秘密を隠していることも、兄は知っている。
「おかえり、みたか」
空と別れて憂鬱になった気持ちが、さらに重たくなった。そういえば両親は明日から出張の都合が入っていたんだっけと、思考を止めようとする頭を必死に働かせる。
わざわざ私が帰ってくるまで玄関で待っていたんだろうか。なんて気持ちが悪い人なんだろう。
「さ、お前と4日くらい会えなかった、俺の気持ち分かる?」
扉を閉めて黙っていても話は進まないことくらい分かっていた。けれど兄と言葉を交わしたくなくて、ただじっと兄を見つめるだけ。兄の心は広い。良識のあるガンだ。
「……知らない。そこ退いて。荷物しまいたいの」
兄の顔を見ずに、真っ直ぐリビングへと向かう。開いた扉からかおったカレーの匂いに、心が満たされていく感覚がした。どこにでもあるサラリーマン家庭で、特別裕福なわけじゃない。
私は姫華ちゃんのように可愛いわけでも、七尾くんのように優しいわけでもない。ましてや、空のように素敵な人間でもない。そんな私がここにいる事自体、おかしいんじゃないかと思ってしまうほど、平凡な家庭。兄という異端のせいで、おかしくなってしまった私を、誰も知らない。
「ただいま、お母さん」
■始まりは、
「みたか」
軽い、キィという音を立てて、扉が開く。寝起きではたらかない頭でも、それが兄だということは分かった。返事はしない。どんなに否定的な言葉であっても、兄の中では肯定的に変換されることを知っているから。
暗闇の中でも明るく現在時刻を示すデジタル時計は、既に夜中。お風呂に入って、部屋に戻ってきてからの記憶が無いから、きっとすぐに寝てしまったのだろう。
「疲れてるのは分かってるから、無理に起きなくていいよ。代わりに、手、借りるから」
どうして私の手を使うのかも、今は想像するのも難しくない。手に力を込めれば、それが硬いことが分かる。自然とため息が漏れた。兄は呆れ果てる私に気付いていないのか、私の手を上から包み込んで機械のように動かす。
とっくのとうに気持ち悪いなんて感想はなくなり、早く終わらせるには従う方がいいとさえ思うようになった。暗い部屋の中で、兄の息と衣擦れの音が、私の今を支配してくるような錯覚さえする。
兄が変わったのは、ここに引っ越してくる前からだった。当時、既に大学に通っていた兄が彼女に振られてから、この関係が始まっていた気がする。まだ挿れられることはないけれど、当時、初めて兄のソレを見た時は気持ち悪くなった。
それでも無理している内に慣れてきて、私の気持ちが無いところで、兄は私を利用できるくらいになってしまった。手の中で膨れる熱いモノと、荒くなる兄の息。しんどい体で一体自分は何を。自分への嫌悪感と睡魔が、交互に思考を支配する。
隣の部屋では父と母が寝ている。デジタル時計がピピッと音を鳴らす。目線だけで枕元の時計を見た。短針と長針が、零で止まっている。私の手を包み込む兄の手に力がこめられた。
それと同時に、手の中にある兄のモノが何度が脈打つ感覚と、腕にドロリとした生暖かさを感じる。精液ということは分かった。
「自分でしてなかったんだ」
「——うん。ありがとう、久しぶりにスッキリした」
近くに置いてあったらしいティッシュで、兄は私の腕を拭く。生暖かさは無くなっても、部屋に充満する精液のにおいは無くなりそうもない。初冬といってもおかしくない寒さに窓を開ける勇気はないから、このにおいと共に一夜を明かすしかないのだろう。気付かれないように溜息を吐く。
兄は「おやすみ」と言って静かに部屋を出ていった。まだ朝まで時間があるのに目が覚めたじゃない、と心の中で兄へ文句を言う。転ばないようにゆっくりとベッドを出て、机に置いていた携帯を手に取る。すぐに寝てしまったから、ロック画面はスクロールしきれないほど通知が来ていた。
空、町井くん、姫ちゃん、七尾くんの順に返信が遅れた理由と返信を送り、五人のグループを開く。振替休日と土日を使って、遊びに行かないかという提案に皆賛成している。皆で遊ぶのは楽しいだろうけれど、夏の町井くんのことを考えると、私も行きたいとは返信できなかった。
携帯を置き、ベッドに戻る。なんだか体がだるい。カーテンの隙間から差し込む、遠慮のない街灯をぼんやりと眺める。眠たいのに寝られない感覚が嫌で、何度も寝返りを打つけれど、やはり寝られない。明日の朝はどうしようかなんて、今考える必要のないことが思い浮かんでは消えていく。
どうすれば兄と離れられるのか。何が原因で兄との関係が始まったのか。空や、ほかのみんなが知ったら。ただ心が思うまま、考えていることが浮かんでいくが、いつからか意識は途切れていた。
車のエンジン音で目が覚める。まだ寝ていたい気持ちが強かったけれど、時計は既に八時を過ぎていた。そういえば、両親とも出張の予定があるんだったっけ。上手く働かない頭のまま部屋を出て、リビングに向かう。
ダイニングテーブルには私用の超食が、ラップを被せられて置いてあった。朝をあまり食べない私のために、母がわざわざ用意してくれたヨーグルトとシリアル。ドライフルーツの入ったシリアルは最近のお気に入りで、なくなる度に新しいものを買ってもらっていた。
冷蔵庫から牛乳を取り出して、ラップを外したシリアルへ注ぐ。シリアルが半分くらい浸かるくらいまで注げば、ザクザクの食感としっとりした食感が楽しめる。ヨーグルトには、母が引っ越してから好きになったオリゴ糖がかけられていた。
私もこのオリゴ糖が好きで、ヨーグルト以外にも砂糖の代わりに煮物に使うこともある。シリアルを食べながら携帯を確認すると、今日から七尾くんの家でお泊まり会をすることになっていた。楽しそうだなと思うけれど、やはり遠慮してしまう。
「みたかおはよう」
「うん、おはよ。今日も講義とバイトでしょ?」
親が心配してしまわないようにと心がけるようにしていたお陰か、昨夜のことがあっても兄とは普通に話すことができる。兄も全くの別人のようで、時折その変わりようが怖いと思う。
もう着替えていた兄は、冷蔵庫にあった栄養ドリンクを飲んでいた。そして私の前に座る。
「今日からサークルの暇してる連中と旅行行くから、兄ちゃん家にいないよ」
「こんな時期に行くの?」
冬休みにはまだ早い時期。勉強だけはできる人だから、単位というのは簡単に取れるのかもしれない。けれどなぜ休み期間でもない時に旅行に行くのかが分からなかった。
兄は笑いながら、いない時のご飯代だとお金を渡してくる。一応それを受け取りはするけれど、疑問ばかりが残った。
「せっかく引っ越してきたのに遠出してないからさ、北海道って広いし、函館の方に行こうかなと思って。今年取れる単位は全部取れる目処がたってるんだよね」
笑顔で話す兄に、ふうんと返す。リビングにある大きな窓からは、あたたかそうな陽の光が差し込んでいた。私以外の人がいないなら、私も家にいる必要はないかもしれない。グループに改めて連絡をして、急いでご飯を食べた。
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