管理人連絡掲示板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目
- 日時: 2015/06/28 18:44
- 名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)
いつも当サイトをご利用くださり本当にありがとうございます。
こちらでは、みなさまからのご意見やご質問を受け付けます。
※↓をよく読んでから、ご質問などをしてくださいね。よろしくおねがいします。
【管理人からのおねがい】
(1)めんどくさくても、できるだけ過去レスにざっと目をとおしてみてくださいね。
同じ質問&回答があるかもしれません。
(2)できるだけ、小説掲示板や雑談掲示板などでふだんからつかっているニックネームで質問をしてください。
(3)申し訳ありませんが、回答は不定期です。1週間は気長に待ってみてくださいね。
ご利用ルールに関しては「掲示板利用について」「小説☆カキコのルール」をご参照下さい。
■掲示板利用について
http://www.kakiko.info/bbs_kanri/index.cgi?mode=view&no=1
■小説☆カキコのルール
http://www.kakiko.cc/howto/about/index.html
(直前のスレッド)
■【質問・ご意見】専用スレッド・9コ目
http://www.kakiko.info/bbs_kanri/index.cgi?mode=view&no=28
※それ以前のスレッドリンクは省略します
(画面上のほうにある「キーワード検索」をクリック→『過去ログ』にチェック→「質問」か「意見」と入力して検索→今までの過去ログ一覧がでてきます
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- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.405 )
- 日時: 2015/12/14 17:24
- 名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)
- 参照: http://r18novels.com/
>>403
投稿なさった文章がR18内容であるため解除できない状況です。
二次創作に関するR18小説は『小説カキコ』サイト内では投稿禁止としております。
上記URLからいける『大人小説カキコ』サイトにて、「ニッチ小説板」内での執筆をお願いします。
ちなみにカノキドセトは原作ありの作品だと思いますが、R18小説を書く許可を著作権者様宛にお取りでしょうか。
大人小説カキコにスレッドを立てたとしても無許可である場合は早晩スレッドごと削除することとなります(スレ主さんに予告なく削除する場合もあります)。
二次創作物の場合は扱いを慎重にしていただくようお願いします。
>>404
こちらの一方的な都合でご不便をおかけし申し訳ないです。
以下に念のためのバックアップ用テキストを載せておきます。
今後のアドバイスを追記しておりますのでご覧ください。
****************************************************
■のれりさん分
おはこんばんは、のれりという者です!
この度、依頼シートだとか依頼設定とか……いろいろと変更させていただきました(・_・;)
お待たせしました!!依頼、再開しました!!!(`・ω・´)b
この後の注意書き等をよく読んで、ご依頼の方よろしくお願いします!
☆注意
・絵を趣味で描いている程度の画力です。期待はなさらずに……(汗
・亀更新です。気長にお待ちください。
で、ですが!
挿絵を依頼してくださったお客様で、「小説をアップするときに、どうしても間に合わせたい!」というお客様に限り、一週間前までに連絡をくだされば、再優先に即筆します!
・ラフ画を一度見ていただき、ご依頼主にチェックをしていただくのですが、ラフをアップしてから、ご依頼主と連絡を取り合えなくなってしまった場合、別の依頼を受けてしまうのでご注意ください。
ですが、連絡が取れれば、その依頼を再優先とさせていただきます。
・ご依頼主の希望の風景があるのであれば、URLを貼り付けてくだされば、その風景を描きますのでよろしくお願いします。
・依頼シートは毎度>>0の物をお使い下さい。稀に変わります…
・挿絵を依頼される方は、必ずその小説のURLを貼り付けてください
☆イラスト 依頼シート
名前/ふりがな→【/】
性別/年齢→【/】
身長/体型→【/】
髪の長さ、色や性質、前髪→【】
瞳の色、形(タレ目、つり目など)→【】
表情→【】
顔立ち→【】
服装(色などもお書きください)→【】
持ち物(ありましたら)→【】
構図→【】
設定→【】
背景→【】
全身像or胸像→【】
カラー(モノクロ/色鉛筆/パステル)→【】
☆挿絵 依頼シート
名前/ふりがな→【/】
性別/年齢→【/】
身長/体型→【/】
髪の長さ、色や性質→【】
瞳の色、形(タレ目、つり目など)→【】
表情→【】
顔立ち→【】
服装(色などもお書きください)→【】
持ち物(ありましたら)→【】
構図→【】
設定→【】
背景→【】
全身像or胸像→【】
カラー(モノクロ/色鉛筆/パステル)→【】
場面→【】
コマ割りしますか?→【】
☆色鉛筆 サンプル↓↓
ttp://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54019695
☆モノクロ サンプル↓↓
ttp://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54019589
☆パステル サンプル↓↓
ttp://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54019416
☆コマ割り サンプル↓↓
ttp://touch.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54019786
(旧式な仕様で申し訳ないのですが、コメント欄にURLを貼り付けすることが出来ません。上記のようにhを外していただくか、コメント欄すぐ上にあるURL欄に、1レスあたり1URLのみ貼り付けすることが可能です。
副管理人1 2015.12.14)
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.406 )
- 日時: 2015/12/14 18:07
- 名前: のれり (ID: R4l9RSpR)
早期対応ありがとうごさいます!
1レス毎に1URLを貼ることにします。
お手数おかけしました。
本当にありがとうごさいました!
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.407 )
- 日時: 2015/12/14 20:57
- 名前: アザミ (ID: zTrrcKzh)
初めまして。管理人さんに質問です。
作りたい作品が一つあるのですが、それらには、「じさつ・僅かな流血表現」があります。
いじめ表現はありませんが、これらがある場合は作品をつくってはいけませんか?
また、作ってもいい場合はどこに作った方がいいですか?
お手数かと思いますが、回答お願いします。
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.408 )
- 日時: 2015/12/15 22:01
- 名前: しずく (ID: LTX6Bi5r)
こんにちは、しずくです。
更新などに使われるパスワードを忘れてしまった場合にはどうすればよいでしょうか?
多分また新たに変更すれば良いのでしょうが、その変更にも元のパスワードが要るようで困っています。
回答待っています。
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.409 )
- 日時: 2015/12/15 22:58
- 名前: ひかり (ID: zc76bp3U)
>>402
副管理様、詳しい説明ありがとうございました。
本当に何度も申し訳ないのですが、やはり正しいURLでも文字化けしてしまいます。
googleカスタム検索で内検索をかけてみてもダメでした。
お忙しいところ、本当にすみません。
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.410 )
- 日時: 2015/12/16 09:34
- 名前: 梅洒 (ID: luklZ16E)
プクミンさんがなんかおこってます
斉藤くんのせいです
彼はいつもそうです
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.411 )
- 日時: 2015/12/16 13:32
- 名前: 伊京-カナハジメケイ- (ID: z.RkMVmt)
えーとすいません・・・
カノキドセトは書いてないです・・・
僕の作品じゃありません・・・
管理人様が対応して下さったのは
どうやら僕のスレッド(403)の様なのですが、
僕はカゲプロで小説は一切書いていませんし、
オリジナルの小説の中でも
R18表現を使った覚えはありません・・・
もし僕の小説の中でR18表現があるなら
教えていただきたいのと、
どこまでなら別館カキコのBL掲示板で
書いていいのかを詳しく教えていただきたいです
前の方の文章が挑発的ですいません汗
因みに僕の書いた作品は
『そでふり合うも・・・』と言う題名になっています。
基本的には、
ちゃおやなかよしなんかの少女漫画に出てくる
恋愛表現しか使っていません。
何度も何度も本当にすいませんでした・・・
でもカノキドセト作品の件は
本当に僕ではないので・・・
伊京-カナハジメケイ-
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.412 )
- 日時: 2015/12/16 18:22
- 名前: 浅葱 游 ◆jRIrZoOLik (ID: lQjP23yG)
こんばんは、キタノ(仮名)といいます。
雑談板か、リク板で、『小説を紹介するスレッド』を建てたいと考えています。
自分の創作だけ、というわけではなく、カキコで更新されている作品を紹介したいのですが、雑談板か小説板かどちらで建てるのが良いでしょうか。
紹介させていただいた作品には追って連絡をいれる、という形をとる予定です。
その後の対応については、いただいたお返事の意向に添ってという予定です。
紹介した作品についての話があれば、そのまま雑談もできればな、と。
一応お返事いただけると嬉しいです。
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.413 )
- 日時: 2015/12/16 21:10
- 名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)
>>407
小説カキコ本館ならば、シリアス・ダーク小説掲示板がよいのではないでしょうか。
もしよろしければどうぞよろしくお願いします。
>>409
そうですか…では結局お手数だけおかけすることになり申し訳ないのですが、新スレッドを立ててやり直していただけますでしょうか。
何もお力になれず申し訳ないです。
ほかのスレッドに書き込む際は文字化けしないとのことですので安心はしておりますが、万一今後も文字化けが継続するようであれば、貴方のアクセス環境をもう少し詳しくお聞かせいただけると修正の際の参考になりますので助かります。その際はご協力いただけると幸いです。
今週末に古いスレッドの方についてはスレッド削除をしておくようにいたします。
重ねてお詫び申し上げます。
もしよろしければ、今後ともどうぞよろしくお願いします。
>>411
大変失礼しました…!副管理人1の見落としです。
カノキドの小説の方は別名義の方のようです。
大変ご不快な思いをおかけし申し訳ないです。
深くお詫び申し上げます。
リストから先ほど見つけましたので解除させていただきました。
このレスの下に念のための復旧用テキストコピペを置いておきますので、お手元にバックアップがない場合はそちらからお使いください(※下記)。
なお、何が原因でアクセス禁止になったのかよくわかりません。
念のため少し文章を小分けにして、編集ボタンから数回に分けて編集投稿してみていただけますでしょうか。
お手数ばかりおかけし申し訳ないです。
どうぞよろしくお願いします。
>>412
小説板は避けていただけるとありがたいです。
雑談板が適切かと思います。
もしよろしければ、今後ともどうぞよろしくお願いします。
*****************************************************
(※バックアップ用テキスト)
■伊京-カナハジメケイ-さん分1
『カフェ みるくほぅる』...俺の気に入ってる店だ。
今朝の夢を思い出し、今日は此処に来ようと決めていた。
暗い照明、落ち着いた音楽、内装の感じも、俺の好みに確りとはまっていた。
カウンター席を、俺達は選ぶ。
染夜の隣に俺、俺の隣に甘粕が座り、俺はアイスのカフェラテ、染夜はアイスの抹茶ラテ、甘粕はミックスベリージュースを注文した。
甘粕が、勝手に喋り始める。
「さっきは姫園から、なんの紹介も無かったからねぇ...。アタシは甘粕なる宜しく♪」
染夜は其れに相槌を打った。
「勅使河原染夜です。山吹とはどう言った関係?」
「んーとね、彼女だよ?」
甘粕の思いもよらぬ言動に、染夜は吹き出し、俺はむせ返った。
「山吹って、彼女居たんだ?」
悪戯っぽい染夜の笑顔は、小悪魔を想像させる。
「んな訳...けほっ...ねーだろ...?けほっけほっ......ふう...、元だ、元。今は赤の他人だ」
俺は、甘粕との関係を完全否定した。
「他人だなんて酷いなぁ...ねっ?染夜君もそう思わない?」
何で染夜に振るんだよ。
染夜はさっきと同じ笑顔で答える。
「さあ...。僕は何とも言えないよ」
少し困った様な言い方だった。
三人で何となく会話したのは其の話題だけで、後は甘粕がべらべらと一人で喋り倒していた。
俺は呆れ、染夜は終始困った様に曖昧な笑みを浮かべていた。
甘粕がどうでも良い話をして居るのを他所に、俺は暫く、染夜の横顔を見詰めていた。
擦れ違った時と同じ、寂しげな、其れでいて魅力的な表情。
独り占めが出来たとしたら、どんなに良いだろう?
会ってまだ一日、其れなのに、染夜に対する想いは増していくばかりだ。
昨日は、コイツを綺麗だと感じ、そして早くもう一度会いたいと思った。
今日はどうだ?
もう独り占めにしたい、と儚い思いを抱いている。
こんな感情を何と呼ぶのか、俺には解らなかった。
「あっ」
「っいきなり大声出すなよ」
唐突に甘粕が立ち上がり、静かな店内とには場違いな、大声を出した。
「いっけないアタシ夏期講習すっかり忘れてた」
慌ただしくバッグを掴み、慌ただしく会計を済ませると甘粕は、
「ごめーん...またねっ」
と、ブンブンと腕を振り、店の外へと出て行った。
店の扉が閉まったのを確認し、俺は大きな大きな溜め息を一つ、吐き出した。
「ごめんな、二人で会う約束だったのに」
氷が溶けて、すっかり味が薄くなったカフェラテを、ストローから吸った。
...不味い。
「平気。会えたのは変わらないんだし。其れにさ...」
染夜は下を向き、自分の顔が腕で隠れる様に、耳を触る。
「山吹の隣に...居れた...から...」
「え......」
染夜の意外な発言に、俺の鼓動は周りに聞こえるんじゃないかと思う程の大音量で、リズムを刻む。
「けど明日はっ」
染夜が顔を上げ、グッと俺の顔に近づける。
鼻と鼻が触れ合ってしまうまで、五cmも無さそうだ。
「ずっと山吹と二人が良い。誰にも邪魔されないで、君と二人だけで過ごしたい」
何時もの寂しげな表情とは打って変わり、此の染夜は眉尻を上げ、目力一杯に訴え掛ける積極的な顔をしている。
染夜のこんな顔にも、頭が熱くなっていく自分が居る...。
「駄目かな...?」
急に、切ない声を染夜が吐息と共に出した。
鼓膜を心地好く、されど刺激的に揺さぶっていく。
上目使いに為った大きな瞳は、さながら子犬の様だった。
「明日は...」
「明日は?」
「明日は...いや、明日も暇なんだ。俺の暇潰しに付き合ってくれたら、嬉しいよ」
「本当っ?!」
輝いた染夜の瞳が、俺を見詰める。
「じゃあ約束、指切り」
少し強引に、染夜は俺の左の小指に、自分の左の小指を絡めた。
指切りげんまん、を、鼻唄を交え歌う。
「指切った...と」
「ああ、指切った...」
染夜の小指が離れてなお、染夜の熱が絡んで離れようとしない。
其れは店を出て、染夜と別れてからも同じ事で、其の日中は、左の小指の事を意識せずには居られなかった。
- Re: 【質問・ご意見】専用スレッド・10コ目 ( No.414 )
- 日時: 2015/12/16 21:11
- 名前: 副管理人 ◆qMxJS2Fu4U (ID: QYM4d7FG)
(※バックアップ用のテキストコピペの続きです)
■カナハジメケイさん分2
『カフェ みるくほぅる』...俺の気に入ってる店だ。
今朝の夢を思い出し、今日は此処に来ようと決めていた。
暗い照明、落ち着いた音楽、内装の感じも、俺の好みに確りとはまっていた。
カウンター席を、俺達は選ぶ。
染夜の隣に俺、俺の隣に甘粕が座り、俺はアイスのカフェラテ、染夜はアイスの抹茶ラテ、甘粕はミックスベリージュースを注文した。
甘粕が、勝手に喋り始める。
「さっきは姫園から、なんの紹介も無かったからねぇ...。アタシは甘粕なる宜しく♪」
染夜は其れに相槌を打った。
「勅使河原染夜です。山吹とはどう言った関係?」
「んーとね、彼女だよ?」
甘粕の思いもよらぬ言動に、染夜は吹き出し、俺はむせ返った。
「山吹って、彼女居たんだ?」
悪戯っぽい染夜の笑顔は、小悪魔を想像させる。
「んな訳...けほっ...ねーだろ...?けほっけほっ......ふう...、元だ、元。今は赤の他人だ」
俺は、甘粕との関係を完全否定した。
「他人だなんて酷いなぁ...ねっ?染夜君もそう思わない?」
何で染夜に振るんだよ。
染夜はさっきと同じ笑顔で答える。
「さあ...。僕は何とも言えないよ」
少し困った様な言い方だった。
三人で何となく会話したのは其の話題だけで、後は甘粕がべらべらと一人で喋り倒していた。
俺は呆れ、染夜は終始困った様に曖昧な笑みを浮かべていた。
甘粕がどうでも良い話をして居るのを他所に、俺は暫く、染夜の横顔を見詰めていた。
擦れ違った時と同じ、寂しげな、其れでいて魅力的な表情。
独り占めが出来たとしたら、どんなに良いだろう?
会ってまだ一日、其れなのに、染夜に対する想いは増していくばかりだ。
昨日は、コイツを綺麗だと感じ、そして早くもう一度会いたいと思った。
今日はどうだ?
もう独り占めにしたい、と儚い思いを抱いている。
こんな感情を何と呼ぶのか、俺には解らなかった。
「あっ」
「っいきなり大声出すなよ」
唐突に甘粕が立ち上がり、静かな店内とには場違いな、大声を出した。
「いっけないアタシ夏期講習すっかり忘れてた」
慌ただしくバッグを掴み、慌ただしく会計を済ませると甘粕は、
「ごめーん...またねっ」
と、ブンブンと腕を振り、店の外へと出て行った。
店の扉が閉まったのを確認し、俺は大きな大きな溜め息を一つ、吐き出した。
「ごめんな、二人で会う約束だったのに」
氷が溶けて、すっかり味が薄くなったカフェラテを、ストローから吸った。
...不味い。
「平気。会えたのは変わらないんだし。其れにさ...」
染夜は下を向き、自分の顔が腕で隠れる様に、耳を触る。
「山吹の隣に...居れた...から...」
「え......」
染夜の意外な発言に、俺の鼓動は周りに聞こえるんじゃないかと思う程の大音量で、リズムを刻む。
「けど明日はっ」
染夜が顔を上げ、グッと俺の顔に近づける。
鼻と鼻が触れ合ってしまうまで、五cmも無さそうだ。
「ずっと山吹と二人が良い。誰にも邪魔されないで、君と二人だけで過ごしたい」
何時もの寂しげな表情とは打って変わり、此の染夜は眉尻を上げ、目力一杯に訴え掛ける積極的な顔をしている。
染夜のこんな顔にも、頭が熱くなっていく自分が居る...。
「駄目かな...?」
急に、切ない声を染夜が吐息と共に出した。
鼓膜を心地好く、されど刺激的に揺さぶっていく。
上目使いに為った大きな瞳は、さながら子犬の様だった。
「明日は...」
「明日は?」
「明日は...いや、明日も暇なんだ。俺の暇潰しに付き合ってくれたら、嬉しいよ」
「本当っ?!」
輝いた染夜の瞳が、俺を見詰める。
「じゃあ約束、指切り」
少し強引に、染夜は俺の左の小指に、自分の左の小指を絡めた。
指切りげんまん、を、鼻唄を交え歌う。
「指切った...と」
「ああ、指切った...」
染夜の小指が離れてなお、染夜の熱が絡んで離れようとしない。
其れは店を出て、染夜と別れてからも同じ事で、其の日中は、左の小指の事を意識せずには居られなかった。
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