Re: 第七回SS大会 お題「赤」 投稿期間 8/14~9/1まで ( No.346 )『ファイナル・インターネット』
『貴方は、終わります。』
パソコンの画面の深紅の文字をみて、瑠奈は呆然とした。
「お…わる?私が…」
私がこの文字を見る三時間前・・・
『深紅の小雪』
と言う、アプリに入りこんだ。
そう…。画面の中に。
画面の中は、不思議な世界だ。
深紅の雪が降り積もり。あれっ?
そういえば、人がいない?
家らしき物は、あるのに。
Re: 第七回SS大会 お題「赤」 投稿期間 8/14~9/1まで ( No.347 )道具まで、残されている。
私は家を、一つ一つ巡っていった。
さっきまで、人が、いたハズだ。
何故なら。
「グツグツ」
鍋が、点火されているから。強火だ。
もう一度、外を見てみた。
深紅の雪が積もっている。
近代的な民家は、まだ新しい。
それに、弥生時代くらい?の服をきた、若者…。
なぜ、今までいなかったのに?
この近代的な民家に、弥生時代くらいの人?
「誰だ。」
と、つぶやく様に言った彼の口元は、疲れきっていた。
「誰だ。誰だ。誰だ。誰だ。」
どんどん、強い口調になっていった。私のアタマに、エコーがかかる。
「瑠奈。」
私が言う。
彼は、消えた。
私は、外に出た。
雪を掴んだ。柔らかく、溶けて赤い汁が手ににじむ。
『貴方は、終わります。』
画面から出た私。終わりました。
「誰だ。」
あの声が、アタマに響く。
私の真後ろには、彼がいた。
周りは、あの風景が永久に続いている。
「瑠奈…。お前は、深紅の時代へ来た。お前は、終わる。」
彼の口が、ゆっくり開いていく。
「終わる。」
彼の…目。はなかった。骨と肉だけの彼が、私をにらむ。
「じゃ。」
彼が、消えた。まただ。このループが、永久に続くのか。
「私は…終わるのね。」
別に。終わってもいい。未練なんて無い。
ひきこもりで、ネットだけに頼っているに私なんか。
Re: 第七回SS大会 お題「赤」 投稿期間 8/14~9/1まで ( No.348 )「瑠奈~?起きなさいー」
これだけは、無くしたくない。母の声。
これも、なくした。
…私が彼の言うに『深紅の時代』に来た為に。
永久に続くあの風景…。
もう……私は深紅の住民になりました。
ありがとうございました!
勝手に入ってすみません!
終わりました!