Re: @なんたら(返事がない、ただの草の様だ。 ( No.37 )
日時: 2012/02/19 22:01
名前: たろす@◆kAcZqygfUg
参照: 最強はアタシだよ! いえいえ、私でしょう?



どうも、染髪のしすぎでおでこが後退気味。
たろちゃんことたろす@です。

いやー、まあバンドマンだったってのもありますが、若いころしかできませんからね。
派手髪はね、学生各位は若いうちに楽しんでおきなさい。

---------------
さて、本日はまた少し思うところがありまして、それを。

ご存知、僕には小説を書くにあたっていくつかのこだわりがあります。
それは今までうだうだと書き綴って来ている訳ですけれども、どうやらまだ書き足りない事がある模様です。
どうぞ、温かな目で見守ってやってくださいw
---------------

今日はですね、今までの様に風景描写や人物像とは少し違う「動き」について。

それはつまりどういうこと―?
と聞かれるとまあ当然の如く、それは人物、物体の動きな訳ですよね。
そんなんみんな書くだろ!
と言われるとまあ、その通りなのですが、
ただ単純に動きとは言っても、それを表現するとなると簡単にはいかないんじゃないかなと。

---------------

まずですね、何故こんな初歩的、と言いますか当たり前のことを書こうと思ったかと言いますとね、まあ今まで書いてきたのと同じ理由なのですよ。

例えばバトル物。
戦いの際には武器を構えることでしょう。
しかし、

「~はゆっくりと構えた。」

だけでは読者には構えた事、兎に角身構えた事しか伝わりません。
まあ、それでもいいやと言う方はここにはいらっしゃらないと存じているので上の例の何が悪いかはお分かり頂けると思います。

武器なら刀剣なのか、銃器なのか、それとももっと大きい長得物なのか。
そういう物はまあお話しの中でわかると思うので割愛しますが、それでも持っている武器が何なのかによって構え方が変わるのは言うまでもありませんよね。

---------------
んー、分かりやすいのはやっぱり刀剣でしょうか?
皆様も簡単に想像できると思いますので。

では例えば戦闘開始時点での刀剣の構え。
それにはいくつか種類があると思います。
例えばすでに抜刀しているのかどうか、と言うのは上記のとおりお話の流れでわかるものと思います。

つまり刀剣ならまず抜くところからなのか、そうではないのか。

抜刀に際して有名な「居合」と言うのがありますが、あれは構えを必要とする型と、そうでない型がありますよね。
構えの必要な型ならば太刀に手をかけていなければいけません。
ただ、瞬発的な抜刀ならば抜き放てば良いだけですから、無理に構える必要がそもそもありません。

すでに抜刀しているならばどう構えたのかと言うのも問題です。
基本的には上段、下段、中段のどこに構えているのか。
言うまでもない事ですがどこに構えているかによってその後の攻撃が変わってきます。
下段に構えている状態から袈裟掛けに切りかかる、と言うのはあり得ないでしょう。
つまりそういうことです。

----------------

少し専門的、と言いますか、そこまで気にする方はほとんどいないでしょうが、
刀剣には太刀筋と言うものがあります。

下段から逆袈裟、振り上げた姿勢から大きく斬り下ろす。
と言う流れだったとします。
そこで勝敗が決するならば良いのですが、もしもそれを防がれてしまった場合、
次は引いて突くか、鍔迫り合って押し切るか。
な訳ですね。

---------------

もう少し書く事があるのですが、長くなったので続きます。


Re: @なんたら(返事がない、ただの草の様だ。 ( No.38 )
日時: 2012/02/20 01:15
名前: たろす@◆kAcZqygfUg
参照: 最強はアタシだよ! いえいえ、私でしょう?

なんかこの話長くなりそうですw
でも動きを考えるって大事だと思うんです。

-------------
であ毎回恒例のサンプルテキストを。

前回上げた

「~は構えた。」

これを使いましょうか。


彼は剣を構えた。
ではまあ、その通りですよね。
彼が剣を構えたことしか読者には伝わりません。

-------------

ではどうしましょうか?

彼は腰に差した剣を抜き、両手で構えた。

まあ、そんなに違いはありませんが、これに前後の文章が付けばそれなりに多くの事が伝わるかと。

まず剣は腰に差してあるので恐らく標準的な長さの剣なのでしょう。
刀身は70~90センチほどかと。
そして、抜いて構える暇があるので一対一の立会なのでしょうね。
両手で構える、と言う表現を入れる事で僕的には「彼」がかなり真剣に、しっかりと構えてるんじゃないかと思うのですが、どうでしょうか?

------------

これが斬りかかる描写なら、どうでしょう?

彼は斬りかかった。

では何か拍子抜けする、と言いますか読者には斬りかかったことしか伝わりません。
それを相手が受けたにしても、回避したにしてもいまいちぱっとしないと言うかなんというか。

彼は斬りかかった。
相手はそれを受ける。

なんとなく間の抜けた戦いですよね。

-----------

ではどうしましょうか?

彼は上段から大きく斬りかかった。
相手は頭上で剣を真一文字に構えて受ける。

これなら少しは具体的に読者の脳内にその戦闘が再現されることでしょう。
少なくとも、どう斬って、どう受けたのかは伝わると思います。

----------

何と言うか、一文だけ抜き出してもあまり違いが分からないのですが、
いかんせん戦闘シーンと言うのは前置きが必要ですよね。

例えばどんな武器を使うのか、どんな理由で戦っているのか。
お互いどの程度の実力があるのか。

この中で、戦闘直前に書き足す、戦闘直前まで隠し通す事の出来るのは武器の種類、特徴だけだと僕は思っています。

と言いますか、武器の種類と言うのは戦闘直前に分かる。
というのは僕の好きな流れだったりしますw

------------
ではどのように書けばいいのでしょうか?

彼はゆっくりと武器を抜いた。
その一見ありふれた直刀の優美さは素人には決して見抜く事は出来ないだろう。
磨き上げられた刀身、使い込まれ擦り切れた柄、幾度となく死線を潜り抜け、修羅場を超え、その度に名だたる猛者共を切り倒してきた風格が、その武器には有った。
刃渡りが70センチほどのそのひと振りが、彼の手に掛かれば風魔さえ切り倒す凶器となる。
そんな想いさえ湧きあがるような、質実剛健な剣だ。

と、たろす@風な書き口ですが、どうでしょう?
彼が武器を抜いた瞬間の感動、と言いますか、興奮と言いますか。
バトル物の醍醐味はやはり此処だと僕は書く度に思いますね。
-------------

なんか最後の方はすごく個人的な見解になってしまいましたが、毎度のことなのでご容赦願いたいと思いますw

本当は刀剣以外の武器についても書きたかったのですが、それはまたいずれの機会に。

であ、たろす@でした。