○雑記
・『怪談』の条件
突然ですが。
大前提として、僕はオカルトの類の信奉者ではありません。
幽霊や宇宙人の存在を肯定も否定もしない、極々一般的な人間だと自負しています。また、いわゆる霊感は皆無で、気の迷いですら鬼道の類を感じた事はありません。
しかし、それでも『怪談』もしくは『ホラー』と言われる文学やエンターテインメント(?)のファンではあります。カキコでホラー短編書いているのはこうした好きが高じた物であって、ふいに暇になると積んでいる怪談集を読んだり、ネットで検索をかけたり……とにかく、その多様な在り方に飽きる事がないのです。これは民俗、考古などの勉強をするうちに興味を持ったものでもあり、単なる『学校の怪談』の類一つをとっても、中々に深いテーマが潜んでいたりするのが魅力です。
さて、怪談と言えば『怖い』のが当たり前。
これは幽霊やら呪いやら、常識ではかれないものは怖い、という感覚が誰にでもあるからでしょう。もし『それ』が自分にも見えたら。自分にも災厄が訪れたら(往々にして、それは『死』ですが)。そんな怖さをどれだけ掻き立てられるかが、怪談の肝であると言えると僕は思います。怖ければ怖いほど、その怪談は文学として上質だと信じる訳です。
ただし、ただ超常現象が起これば良いとは思いません。
ミステリやノワールに『条件』があるように、怪談にも基本のルールとするべきものがあるはずです。以下は、僕なりに考えてみた怖い『怪談の条件』です。
1、その舞台は日常の範囲内である事。
2、怪異は、その正体の全部を明らかにしない事。かつ原因が不明である事。
3、主な登場人物には霊感が無いこと。
4、根本的な解決法が存在しない事。
以上です。
それぞれの理由はまたの機会にするとして、もし此処まで読んで下さった方がいたら意見など下さると嬉しいです!