連投失礼します。
最近は新本格ミステリを読み漁ってるLithicsです……という事で。
○読書紹介
『月光ゲーム』有栖川有栖
これもまたクローズド・サークルの変種と言える、脱出不可能な状況下での殺人事件を扱ったミステリーです。
主人公は大学のミステリー研究会のメンバーと共に、夏休みを利用して休火山へキャンプへ。そこで出会った他のグループも交えて自然を満喫している時、長らく活動を停止していた山が噴煙を上げる……
描写はとても軽快で、ある種ジュブナイルのような読み易さがあります。また推理に必要な条件は全て本文の中で提示され、解決編に入る前には筆者から読者へという形で『挑戦状』が突きつけられ、思わずその先へ読み進む前に自分で真犯人を見つけてやろうという気力が湧いてくる作品です。ちなみに、僕は予想が当たって思わずにやりと……
読後感も悪くなく、一気読みをオススメする作品です。